Nothingは7月1日18時(現地時間)、イギリス・ロンドンで新製品発表会を開催し、フラッグシップ製品2機種を発表した。ハイエンドチップセットを搭載するスマートフォン「Nothing Phone (3)」と、密閉型のワイヤレスヘッドフォン「headphone (1)」だ。発表会会場でさっそく実機を触ってみた。
今度のNothingはSnapdragon 8s Gen 4搭載のハイエンド
Nothing Phone (3)はチップセットにクアルコムのSnapdragon 8s Gen 4を搭載する。これまでのNothingのスマートフォンを振り返ると、Snapdragon 8系の高性能チップセット搭載モデルは「Nothing Phone (2)」以来となる。グローバルでは7月4日から予約開始、7月12日からNothing Dropsでの先行販売、一般販売は7月15日からとなる。日本投入時期に関しては、今年の夏に通知される予定だ。
ディスプレーは6.67型(2800×1260ドット)のAMOLEDで、リフレッシュレートは最大120Hz、輝度は最大4500ニト。コーニングのGorilla Glass 7iで表面は保護されている。バッテリーはSi/C系リチウムイオンで5150mAh、65Wの急速充電が可能で、15Wのワイヤレス充電にも対応する。また、防水防塵はIP68となる。
背面デザインも大きく変わった。Nothing Phoneの顔ともいえる大型のLEDライトがなくなり、右上にドットマトリクスの「Glyphマトリクス」が配置された。背面カメラは3つとなり、それぞれ5000万画素で、広角、超広角、3倍望遠の組み合わせだ。さらにフロントカメラも5000万画素で、Nothing Phone (3)はすべてのカメラが5000万画素になった。
本体右側面には電源キーとEssentialキーを搭載。Essentialキーは「Nothing Phone (3a)」から搭載されたもので、画面のスクリーンショット、録音、AI機能呼び出しなどができる。左側面はボリュームキーが並ぶ。
本体上部、下部のレイアウトは一般的なもの。背面はスピーカー、USB Type-C端子、SIMカードスロットが並ぶ。
本体背面のカメラの下には赤い正方形のLEDライトが埋め込まれた。背面のデザインアクセントになっているだけではなく、動画撮影中は赤く点灯し撮影中であることを通知してくれる。
Glyphマトリクスは縦25×横25のLEDライトで構築され、文字やグラフィックスを表示できる。また、このGlyphマトリクスを操作するためのボタン「Glyph Button」が背面中央右端に搭載された。写真で見ると親指の右上にある白い丸い部分がボタンとなっている。操作方法は後述する。
本体のカラバリはホワイトに加えブラックの2色。価格はメモリー12GB+ストレージ256GBモデルが799ドル(約11万5000円)/799ユーロ(約13万5000円)/799ポンド(約16万円)、16GB+512GBモデルが899ドル(約13万円)/899ユーロ(約15万円)/899ポンド(約17万8000円)だ。
Nothingのこれまでのスマートフォンの中でもっとも高価だが、そのぶん性能も高い。