Nothing Phone (3)レビュー! ドットディスプレーを体験 カメラも5000万画素4眼に超進化 (2/2)

文●山根康宏 編集●ASCII

2025年07月02日 19時15分

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Glyphマトリクスは通知やゲームもできる

 OSはAndroid 15ベースのNothing OS 3.5を搭載する。なお、5年間のAndroidアップデート、7年間のセキュリティーパッチにも対応し、今後、Android 16ベースのNothing OS 4.0へのアップデートも予定されている。

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Nothing OS 3.5を搭載、アップデートも予定されている

 プリインストールアプリはNothing独自のものがいくつか搭載されている。アイコンは標準ではモノトーン表示となっており、Google系のアプリも同じトーンに合わせられているのが特徴。

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主なプリインストールアプリ

 日本発売のアナウンスは今夏とされているが、技適は取得済みだ。発表会で展示されていたモデルはグローバル販売モデルであり、FeliCaの搭載もなかった。

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グローバルモデルにも技適あり

 新しく搭載されたGlyphマトリクスは、従来のNothing Phone同様に設定画面のGlyph Interfaceから各種設定をする。Glyphマトリクスはモノクロのドット表示しかできないものの、Nothingらしいセンスあるパターン構成で、文字だけではなく簡易的にグラフィックスも表示できる。

 文字を左右にスクロールさせて表示するなど、小さな表示エリアでも多くの情報の表示が可能だ。そしてタイマーやゲームなど、Glyph Toysという簡単なアプリも動かすことができる。

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設定画面にあるGlyph Interface

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さまざまな通知を表示できるGlyph Notification、アプリが動くGlyph Toys

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Glyph Toysの画面。下に円形で見えるのがインストール済のGlyph Toysだ

 Glyph Toysは背面のGlyph Buttonをタッチすると、インストール済のものが右上のディスプレーに表示される。Glyph Buttonはタッチセンサーだがハプティクスにより実際にボタンを押したかのような感触で操作できる。ボタンをタップするたびに、右上のディスプレーにインストールされているGlyph Toysが順繰りに入れ替わって表示される。

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Glyph ButtonでGlyph Toysを呼び出し、切り替える

 時計や日時計、バッテリー残量は切り替えるだけで表示されるが、ゲーム風のGlyph Toysを使う場合は、Glyph Buttonを長押しすることで起動する。たとえばじゃんけんゲームなら、スタートとともに手のひらが動き、最後に結果が表示される。

 簡単なゲームだがちょっとしたウィジェット的にも使えるので意外と楽しめる。なお、SDKが公開されており、個人でもGlyph Toysの開発が可能だ。

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Glyph ButtonをタップするごとにGlyph Toysが切り替わる。じゃんけんゲームも意外と遊べる

 カメラは前述したように5000万画素広角、5000万画素超広角、5000万画素 3倍望遠を搭載する。望遠カメラはデジタル60倍まで対応、マクロも可能で10cmまで寄って撮影できる。発表会会場ではカメラは簡単な操作しかできなかったものの、どの画角でも高画質な撮影ができる点は大きな進化だ。

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カメラ性能は大きく高まった(左)。クイック設定画面(右)

KEFチューニングと簡単操作が特徴
ヘッドフォン「headphone (1)」

 headphone (1)は英国のオーディオブランド、KEFと共同開発による高音質設計が特徴の密閉型のヘッドフォンだ。Nothingのシグネチャーである透明なデザインを採用し、イヤーカップ外側にはクリア素材を使用している。フレームはアルミニウム素材だ。再生時間は最大80時間、リアルタイムノイズキャンセリング機能も搭載する。

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スタイリッシュかつミニマルなデザイン

 本体の操作性も高めており、操作はタッチではなく物理ボタンを使う。側面上部のボタンはローラー型で、指先で左右にタッチすることで音量を調整。下の直線的なボタンは左右に軽く倒れるスイッチ型ボタンで、曲送りもどちらかに倒すだけと簡単だ。ほかにもAI機能を呼び出す「The Button」と呼ぶ物理ボタンが別に搭載される。

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使いやすいボタン操作が可能

 カラバリはこちらもホワイトとブラック。価格は299ドル(約4万3000円)/299ユーロ(約5万円)/299ポンド(約5万9000円)だ。予約開始日や発売日はNothing Phone (3)と同じだ。

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2色のカラバリ

【まとめ】唯一無二の体験ができるスマートフォン

 Nothing Phone (3)は本体性能を高めたことで、ハイエンドとして十分な実力を持つスマートフォンに進化した。また、Glyph InterfaceはGlyphマトリクスへと大きく変わったものの、ライトを使ったユーザー体験は唯一無二の存在だ。性能・デザイン・使い勝手に優れたスマートフォンとして、この夏、大きな話題の製品になるだろう。日本での発売にも期待したい。

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過去モデルと並べてみた

「Nothing Phone (3)」の主なスペック
ディスプレー 6.67型有機EL 120Hz対応
画面解像度 1260×2800
サイズ 75.59×160.60×8.99mm
重量 218g
CPU Snapdragon 8s Gen 4
内蔵メモリー 12/16GB
内蔵ストレージ 256/512GB
外部ストレージ ――
OS Android 15(Nothing OS 3.5)
対応バンド 5G NR:n1/2/3/5/7/8/12
/20/25/28/30/38/40/41
/48/66/71/77/78
4G LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/17
/18/19/20/25/26/28
/30/66/71/34/38/39
/40/41/42/48
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
無線LAN Wi-Fi 7
カメラ画素数 5000万画素
+5000万画素(超広角)
+5000万画素(光学3倍、望遠)
イン:5000万画素
バッテリー容量 5150mAh(65W対応)
Qi
防水/防塵 ○/○(IP68)
生体認証 ○(画面内指紋)
SIM形状 nanoSIM+eSIM
USB端子 Type-C
カラバリ White、Black
 

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