前々回、前回に続いて、ファーウェイが昨年10月に発売した「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」を連続でレビューしています。本製品は、毎日の運動をトラッキングして、記録する機能も充実しています。
「ワークアウト」には100種類以上の運動メニューが用意されており、特にランニングは自分の目的に合ったプランを組めるなど、モチベーションが上がりそうな機能を備えています。
日々の運動とユーザーによる食事の入力により
カロリーの過不足がわかる「ボディメーカー」
筆者は明確な目標を定めた運動はしておらず、時間に余裕があるときに、近所をジョギングする程度。歩いたり、軽く走ったりの繰り返しなので、「屋外ウォーキング」に設定しています。そのうえで便利に感じているのが「ボディメーカー」という機能です。
「ボディメーカー」は、その日のリアルタイムの消費カロリー量がわかり、ユーザーが摂取カロリー量を記録することで、カロリー量の過不足が表示される仕組みです。摂取カロリー量は朝食、昼食、夕食に加えて、間食も記録可能。間食は朝、昼、夜に分けて記録できます。
「ボディメーカー」は前世代のHUAWEI WATCH GT 4から搭載されていますが、当初はウォッチ単体では摂取カロリー量を入力できず、スマホの「HUAWEI Health」アプリで入力する必要がありました。また、「HUAWEI Health」アプリでは食事ごとのカロリー量を調べることができず、「あすけん」というアプリを併用することが推奨されていました。
その後のアップデートで、「HUAWEI Health」アプリで食事のカロリー量を計算できるようになり、ウォッチ単体でもサクッとカロリー量を入力できるようになりました。
食べ過ぎたら走る習慣がついて、好調に減量中
筆者は以前から「あすけん」を使っており、毎食のカロリー量は把握しています。「あすけん」に記録した後、ウォッチの「ボディメーカー」にカロリーを入力するだけなので簡単。正確なカロリー量がわからなくても、素早くアバウトな数値を入力できるようになっているのも使いやすくて気に入っています。
「ボディメーカー」では、「消費カロリー量(活動時+安静時)ー摂取カロリー量」を「カロリー赤字」と呼びます。ダイエットのためには、カロリー赤字がプラスであることが望ましく、どのくらいのカロリー赤字が望ましいかは、ユーザーの身体データや目標によって異なります。
この機能を使うようになってから、おのずと食べ過ぎや運動不足を意識するようになりました。カロリー赤字が増えると、今日はもう少し食べてもいいよね、と思えて、逆にカロリー赤字が少なくなったり、黒字になったりすると、走りに行こう! と思うわけです。ちなみに、3週間ほど使い続けて、体重が2kgほど減りました。
星座を描くルートを走ってみたかったのだが……
HUAWEI WATCH GT 5 Proに初期設定されている文字盤は、直近のワークアウトのルートマップが表示されます。いつもと違うルートを走ると、表示されるマップが変わり、さりげなく楽しかったりします。
HUAWEI WATCH GT 5 Proには「ルートワーク」という機能があり、星座を描くランニングコースなどをダウンロードして、ルートマップを作成できる趣向。面白そうだなぁと思ったのですが、日本で対応しているのは東京の代々木公園だけでした。
と、ちょっとした不満はあるものの、健康管理デバイスとして十分すぎるほど満足。特に「ボディメーカー」はApple WatchやPixel Watchにはない機能なので、HUAWEI WATCHの優位性と感じています。なお、「ボディメーカー」は6月3日に発売された「HUAWEI WATCH 5」「HUAWEI WATCH FIT 4」シリーズでも使えます。