動画撮影、Zoomミーティング、ライブ配信、旅の記録……。さまざまな撮影シーンに持ち出したくなる、小さなオールラウンダー。今回はこのUlanziの「SK-20 マルチスマホ三脚スタンド」をレビューしていきたいと思います。
撮影スタイルが多様化している今、スマホホルダーにも「使い分け」が求められる時代になってきました。
自撮り棒として使いたい時もあれば、机の上で固定して手元を撮りたい時もあるし、Vlogやリール動画の撮影で三脚として安定させたい場面も多い。
そんな“わがまま”に応えてくれるのが、Ulanziの「SK-20 マルチスマホ三脚スタンド」です。
この製品の最大の特徴は、三脚、自撮り棒、クリップ式固定の3WAY仕様。特に面白いのが、棚やパイプなどに挟み込めるクリップ式の機構で、手元の作業を真上から撮りたいとき(料理・DIY・工作など)に大活躍してくれます。
たとえば、キッチンの棚や、クローゼットのパイプ、あるいはスーツケースの持ち手部分など、工夫次第で固定場所はまじで無限。
しかも、重さはわずか130グラム。アルミ製でしっかりしているのに、折りたためば長さ13センチと、手のひらサイズに収まってしまいます。バッグはもちろん、上着のポケットにも入れられるレベルなので、日常的に持ち歩いてもまったく苦になりません。
三脚としても優秀で、収納時には脚部がマグネットで固定され、勝手にバラけることなくスッキリ収まります。こうした細部の気配りが、地味だけどかなり効いてくるポイント。
SK-20 マルチスマホ三脚スタンドを使う3つのメリット
おすすめポイント1:俯瞰撮影が驚くほど手軽に
このSK-20最大の特徴といえるのが、やはり「クリップ式」で固定できる点。三脚や自撮り棒ではカバーしきれないアングル、特に真上からの俯瞰撮影にめちゃくちゃ強いんです。
料理やプラモデル作成、イラストを描いている様子など、手元作業を撮影したいときって、真上からの視点があると圧倒的に見やすくなります。
でも、天井から吊るすような撮影って普通は大がかりで、セッティングが面倒。SK-20なら棚板や突っ張り棒にガチッと挟み込むだけで済むので、設置が簡単だし、安定感も◎。
さらに感心したのが、クリップの可動域。角度調整がしやすいヒンジ構造になっていて、カメラの向きをかなり自由に変えられます。
三脚穴も搭載しているので、三脚と組み合わせたセッティングも可能。スーツケースのステーに挟んで、旅先のVlogを撮ったり、オフィスの棚に固定してZoom会議のサブカメラにしたりと、発想次第で使い道は無限大です。
ポイント2:重さ130g、折りたたみ時13センチのポケットサイズ
クリップ付きのスマホホルダーって、便利だけどゴツくなりがち。それに比べて、SK-20はコンパクトさが段違いです。13センチというサイズ感は、文庫本より小さく、バッグどころかポケットに入るレベル。これなら「今日は使うかもな」くらいの軽い気持ちで持ち歩けます。
重量も130gと超軽量。アルミ合金素材なので耐久性も申し分なく、「軽くてもしっかりしてる」バランス感覚が絶妙。つくりも安っぽさがなく、細部までしっかり仕上げられていて、手に取った瞬間に「ちゃんとしてる感」が伝わってきます。
日常のお散歩、旅行、出張、撮影現場への持ち運び、どんなシーンでも荷物にならず、撮りたい瞬間にサッと使える。この「取り回しのよさ」は、実際に使ってみてこそ実感できる大きな魅力です。
ポイント3:マグネット内蔵で三脚がバラけず収納しやすい
SK-20の三脚部には、内蔵マグネットが仕込まれており、折りたたむと脚部同士がピタッとくっつきます。これが地味にありがたい。よくある三脚って、しまう時に脚がバラバラになってかさばったり、カバンの中でひっかかったりするんですよね。
その点、このマグネット構造なら一体感が出て収納もスムーズ。カバンの中での収まりも良く、ガチャガチャ音もせず、持ち歩いていて不快感がありません。しかも開くときはスムーズにパッと開くので、撮影時のテンポも崩れない。
こういう細部の設計にこそ、プロダクトへのこだわりが見えてくるなと感じました。実際、撮影の現場で機材が「サッと出せる」「すぐしまえる」って、思っている以上にストレス軽減につながります。
購入時に注意するべき側面
ポイント1:クリップは最大3センチまで。厚みのある机はNG
万能に見えるSK-20ですが、物理的な制限はあります。とくにクリップ部分の挟める厚さは「最大約3センチ」まで。たとえば、重厚なデスクや棚板だと、挟み込みが難しい場合もあります。
とはいえ、一般的な棚や板、カラーボックスの天板、スーツケースのハンドルなどなら問題なし。どうしても厚みがある場合は、クリップではなく三脚や自撮り棒として使うスタイルに切り替えるのが良さそうです。
ポイント2:剛性が高いぶん、操作に少し力がいる
アルミ製のしっかりした構造は安心感がありますが、そのぶん操作に少し力が必要です。特にクリップを広げるときや、ヒンジを取り出す際には、ちょっとしたコツがいります。
とはいえ、これは「柔らかくてグラグラする」よりもずっと安心できる方向の話。動かすたびに「ガチッ」「カチッ」と手応えがあり、むしろ“信頼できる相棒”という印象。ただし、力に自信のない方や、片手操作を重視するシーンでは若干の工夫が必要になるかもしれません。