防水防塵や耐衝撃性に優れたアクティブ系のスマートフォンは各社から販売されているが、Blackviewの「BL7000」は5Gに対応し、さらに上質な質感のボディー仕上げの製品だ。
本体をしっかりガードする強固なボディー仕上げ
BL7000の外観は、四隅の角にバンパー状の突起をつけた独特な形状をしている。アクティブ系スマートフォンではよく見る形状だ。ディスプレーのサイズは6.8型で2460×1080ドットのIPS液晶を採用し、リフレッシュレートは120Hzだ。表面はGorila Glass 5に覆われており、手袋をはめたままでもタッチできるグローブモードも搭載している。
フロントカメラは3200万画素と画質は高い。SoCはMediaTekのDimensity 6300を搭載。メモリー8GB、ストレージ256GBという構成だ。
背面のカメラは三角形のカメラバンプの対角線上に配置。ファーウェイのカメラフォンに似たデザインだ。センサーは5000万画素広角で、通常撮影用のカメラはこれ1つとなる。もう1つのカメラはアクティブ系端末の上位機種が採用するナイトビジョンカメラで、赤外線による暗所のモノクロ撮影ができる。
本体サイズは約86×182.2×14.5mm、重さは357g。アクティブ系端末のため、それなりに厚さと重みがある。そのためかカメラバンプのでっぱりはわずかだ。本体左側面には3つのアクションに対応するショートカットボタン「スマートキー」を配置。右側面には電源キーとボリュームキーが並ぶ。
バッテリーは7500mAhで、33Wの急速充電にも対応している。また、リバース充電に対応しており(6W)緊急時は他の端末の充電も可能だ。
SIMカードトレイはSIMピンがなくても取り外せる構造で、スリット部分にパッケージ付属の取り出し用の治具を使って取り外す。爪の長い人ならば爪を使って抜き出せるだろう。nanoSIMカード2枚または1枚+microSDカードの組み合わせが利用できる。
なお、5Gの対応バンドはn3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n77/n78/n79。後述するが、技適ありでドコモのバンドのn79対応は日本のユーザーに使いやすい設計だろう。
本体下部のUSB Type-C端子はゴムのカバーでしっかりと覆われている。カバーはやや開けにくいほどしっかりとはまっているので、岩場などで万が一水中に落としてしまっても、カバーが衝撃で開いてしまうことはないだろう。右下側にはストラップホールもある。タフ系の性能はIP68、IP69、MIL-STD-810Hに準拠している。
アウトドアユースに最適な仕様
OSはAndroid 15をベースにしたDokeos 4.1を搭載。BlackviewによりUIに手が加えられているが、大きなクセはなく初めてのユーザーでも使い方に戸惑うことはないだろう。プリインストールアプリはBlackview独自のものがいくつか並ぶ。
ツールボックスは同社歴代のアクティブ系端末に搭載されているもので、方位磁石、分度器など日常生活でもDIYなどで使える機能も搭載されている。
画面を本体側面から中央にスワイプすることで現われるショートカットバーは、好みのアプリを登録できる。左側面にあるスマートキーは、クリック、ダブルクリック、長押しで3つのアクションを起動できる。起動できるアクションは7つのプリセットされた機能のほか、インストールされたアプリの起動を割り当て可能だ。
メモリーは5GBを仮想メモリーとして拡大可能。技適は本体背面に初期状態で貼られているステッカーのほか、本体内からも確認できる。AnTuTuベンチマークの結果は40万台でチップセット性能を考えると妥当なところだろう。
屋外での落下試験はやや不安があるため、室内でやってみた。1mの高さから10回以上落してみたが、本体に破損がみられることはなく、動作も正常だった。アクティブ系端末はカバーなしで運用するものだが、確かにカバー・ケース類不要でラフに扱うことができそうだ。