シャープの最新エントリースマホ「AQUOS wish5」が発売された。価格はシャープ直販オンラインストアのオープンマーケット版が、128GBモデルで3万4980円。国内キャリアでは、ドコモから64GBモデルが2万7500円。そのほかY!mobileと楽天モバイル、MVNOではIIJmio、mineoが128GBを取り扱っており、価格は3万3000円前後となっている。
豊富なカラバリに、メモリーは拡張可能でmicroSDカードも使える
ディスプレーはフルHDではないが120Hz対応!
本体カラーは「ミソラ」「ナデシコ」「ワカバ」「ユキ」「スミ」の全5色。ただし、楽天モバイルではナデシコとワカバの取り扱いがなく、Y!mobileはワカバを取り扱っていない。全体的にカラー名のとおり、和をイメージした柔らかく温もりのある色味なのが特徴となっている。
プロセッサーにはMediaTekのDimensity 6300を採用。メモリーは4GBで、内蔵ストレージを使った仮想メモリーで最大8GBまで拡張可能。ストレージは上述のようにドコモ版が64GB、それ以外は128GBとなっている。
ストレージは初期状態でシステムが14GBほど専有していることもあり、特に64GBしかないドコモ版は心許ない。最大2TBまでのmicroSDカードも利用できるので、写真や動画などはmicroSDに保存する設定にするなど工夫が必要だ。
ディスプレーは6.6型(1612×720ドット/アスペクト比20.15:9)の液晶パネルを搭載。解像度はフルHDクラスではないものの、リフレッシュレートは最大120Hzに対応している。
各種ベンチマークの結果では、やはりエントリークラスといったところ。Antutu Benchmarkでは40万点弱と、最新のハイエンドプロセッサー搭載機が260万点超えを考えると1/6の性能。そのほかPCMarkは1万11900弱、Geekbench 6ではSingle-Coreが730弱でMulti-Cireが1800強。3DMark(Wild Life)は1300台といった結果だった。
プロセッサーがエントリー向けのDimensity 6300ということもあり、ベンチマークの結果は高くなく、全体的な操作感ではアプリの起動や切替にもたつきは感じる。とはいえ画面スクロールに関しては、高リフレッシュレートということもあり滑らかさを感じる。スマートフォンを触っている時間が長く、操作に慣れたヘビーユーザーには気になりそうだが、そこまで操作がスムーズではないユーザーなら、ストレスなく操作できるレベルだ。
ただし、3Dの描画がキモとなるようなAAAクラスのゲームは内蔵ストレージも少ないこともあり厳しい。この端末でヘビーなゲームを動かすのはキツイので、低価格だからといって子供用に購入するのは避けたほうが無難かも。自転車競技にチャレンジしたい子どもに、ママチャリを買ってあげるようなものだ。
ディスプレーは液晶ということもあり、ベゼル部分に厚みがある。特に下部は実測で約7.2mmとなっている。これは液晶パネルかつ低価格のエントリーモデルなので致し方ない。このあたりは割り切りが必要だ。
バッテリー容量は5000mAhで給電W数は27Wとなっている。ワイヤレスチャージには非対応だ。満充電の状態から最大輝度でYouTubeの4K動画を再生し続けると、バッテリー残量は約9時間36分でゼロに。バッテリー容量に比較して連続再生時間は短く感じるが、このあたりも高消費電力の液晶パネルというのが関係していそうだ。