山根博士の海外モバイル通信

韓国にシャオミストアが初オープン! POCOの展示もあるらしいので見に行った

文●山根康宏 編集●ASCII

2025年08月11日 12時00分

韓国にもシャオミストアができた

 2025年3月に日本発のシャオミストア「Xiaomi Store イオンモール浦和美園」を開業し、続けて「Xiaomi Store イオンモール川口」もオープンさせたシャオミ。6月28日には韓国で初となる「Xiaomi Store ソウルIFCモール汝矣島店」が開業したということで行ってきました。場所は地下鉄2路線が乗り入れる汝矣島(ヨイド)駅から地下通路直結のIFCモール。通路入り口には開業の案内が掲示されていました。

シャオミストア開業の案内

 店舗の大きさは日本のストアと同程度。ところどころハングルの表記が新鮮です。しかも、フラッグシップスマートフォンの「Xiaomi 15 Ultra」も売っています。韓国のスマートフォン市場は圧倒的にサムスン電子が強く、アップルと合わせるとシェアは9割以上。残りはシャオミやモトローラなどですが、大手キャリアの扱いが少ないことや、キャリア店舗に実機がないなど、消費者が大手2社以外の製品を実際に試せる場所は多くありません。

店舗サイズは日本と同程度の規模だ

 ただし、シャオミ製のモバイルバッテリーは以前から代理店などが販売しており、韓国ではシャオミの知名度は一定数あります。とはいえ、スマートフォンとなるとサムスンはグローバル同様にGalaxy Aシリーズを含む多数の製品を展開、アップルは圧倒的なブランド力を誇り、シャオミのスマートフォンは細々と売られていたのが現状でした。しかし、自社店舗を構えたことで、フラッグシップモデルも堂々と展示し、消費者に触れてもらう機会を増やすことができるわけです。

Xiaomi 15 Ultaの展示はグローバル共通だ

 スマートフォンを見てみると、Xiaomi 15 Ultraには技適マークもあります。つまり韓国で買って日本で使うこともできるわけです。グローバル共通モデルとして販売されているわけですね。一方で「Xiaomi 14T」には技適がなく、現地で購入する場合は機種ごとに確認が必要です。

 価格はXiaomi 15 Ultraが16万9900ウォン=約18万2000円。免税があれば日本より安く買えるのですが、免税はなさそう。

Xiaomi 15 Ultraには技適あり

 POCOのスマートフォンも展示されていました。POCOはグローバルではオンライン販売モデルのため、実機の展示は日本以外ではなかなか見ることができなかったのですが、韓国でも展示販売されます。

POCOの取り扱いもある

 ただ「POCO F7」はまだ販売されておらず、「POCO F7 Ultra」も取り扱いはなし。POCOのラインアップは今後も日本の方が多いかもしれません。

POCOのFシリーズはPOCO F7 Proのみ販売

 スマートバンドやスマートウォッチも最新製品を展示。このあたりは韓国旅行中に紛失や故障した時にすぐに買い替えできるのは便利。とくにシャオミのスマートバンドは価格が安めですから気軽に買えます。なお、Xiaomi Smart Band 10は59800ウォン(約6400円)でした。

ウェアラブルデバイスのラインナップは日本とほぼ同等

 訪問したのは土曜日の夜で、大型ショッピングモールということもあり、来客はかなり多めでした。そして、多くのお客さんが見ていたのはスマートフォンよりもスマート家電類。品質が高くデザインも良く、価格も安いということで注目を集めています。

スマート家電が人気だ

 ほかにもモバイルバッテリーはよく売れていました。現在はまだ1店舗ですが、今後店舗が増えれば旅行中に気軽に買いに行くことができるようになります。日本同様、韓国でもシャオミストアの実店舗が増えそうな予感です。

店舗が増えればモバイルバッテリーなども旅行中に気軽に買える

筆者紹介───山根康宏


 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど取材の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から100万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。

mobileASCII.jp TOPページへ

mobile ASCII

Access Rankingアクセスランキング