KDDIは、2026年3月期第1四半期(4~6月)決算説明会を開催。6月から開始した新料金プランと既存プランの値上げにより、au→UQ mobileでの流出減少、および下期のモバイル収入の大幅増を見込んでいることを公表した。
新料金に加えて、既存プランも値上げしたau
追加のバリューでauの魅力アップに繋げられた
auでは6月3日に新プラン「auバリューリンクプラン」を開始。また、既存の料金プラン(「使い放題MAX+ 5G/4G」など)についても、月110~330円の値上げを8月から実施する。
一方で、この新プランや料金改定は単純な“値上げ”でない点も強調している。具体的には、地上基地局の圏外でも通信衛星を通じてメッセージ送受信などが可能な「au Starlink Direct」、海外でデータ通信が1ヵ月あたり15日分、追加料金無しで利用できる「au海外放題」などのサービスが追加され、値上げ分以上のバリューがあるとする。
販売の現場でも、「海外に行くなら、UQよりもauの方がオトクですよ」などとユーザーに紹介することで、auからサブブランドのUQ mobileという収入減に繋がる自社内流出を大きく減少することができたほか、UQ mobile→auへの移行も前年比で1.4倍になったという。
前述したように8月には既存プランも値上げを開始。モバイル収入は今年度下期に大きく成長予定と、同社の新料金/サービス改定が期待どおりに推移しているとアピールした。