これからお盆シーズン。旅行や帰省時の暇つぶし、ネット回線をテザリングに頼る必要があるなど、モバイルの通信量が大幅に増えるという人も多いはず。筆者もその1人だが、利用するシーンや利用量はそれぞれだと思うので、適した対策はさまざま。そこで一時的にたくさんの“ギガ”を使える方法を整理した。
スマホでもeSIMで対応というパターンが増えてきた
旅行や出張、帰省などで一時的に大量のデータ通信を使う場合、以前であればモバイルルーターを契約またはレンタルするといったケースが多かった。
モバイルルーターであれば、スマートフォンのWi-Fi接続以外に特別な設定をする必要がないほか、一緒に行動する家族や知人、またタブレットやPCといった複数機器の接続を1台のモバイルルーターに集約できて、ある意味手軽と言えた。
しかし、スマートフォンのほかにもモバイルルーターの充電管理もしないといけないし、一緒に行動しているメンバーがバラけてもいけない。特に海外でデータ通信が使えないのは命にも関わる問題だ。
そこで最近では、スマホごとにeSIMを契約する方法が主流になってきた。バッテリーを含めて管理の手間が不要だし、eSIMであれば契約も楽。最近ではiPhoneを含めて、物理SIMとeSIMの両方を同時に使える機種も多いので、抜き差しなどの手間もかからない。
さらに海外での利用でも格安なサービスが登場しているため、それぞれのスマートフォンごとに契約してもそこまで割高にはならない。
国内短期利用はやっぱりpovo 2.0
データ専用でeSIMなら数分で開通
もし、“今すぐ”スマホで大量のデータ通信を使いたいなら、povo2.0のデータ専用契約でほぼ決まりだろう。ほかにスマホの契約を持っていれば、本人確認書類なし、メールアドレスとSMSによるワンタイムパスワード認証だけで契約が可能。特に支払い方法がクレジットカードの場合は最短3分で開通できるとしている。
実際に筆者も申し込んでみたが、クレジットカード、メールアドレス、SMS認証ができる電話番号を入力して、開通まで10分もかからなかった。
開通してもeSIMの設定と有効化は慣れていないと若干手間どるかもしれないが、PCの画面で加入手続きをした場合は、完了時に画面に大きくQRコードが表示されるので、スマートフォンのeSIMの追加で読み込むと、すぐに設定が完了して通信が開始できた。旅行の移動中にさっと手続きすることも可能だ。
またpovo2.0は、1年以内に同一名義で6回線以上新規契約するといった一般的とは言えない状況でないかぎり、契約事務手数料は無料なので気軽に申し込むことができる。
実際にデータ通信をするには、なんらかのデータトッピングの購入が必要だが、旅行には「データ使い放題(24時間)」(1回330円)がピッタリ。これなら一晩中、動画を見ていても大丈夫だし、テザリングでノートPCをネット接続するのにも便利に使える。数日の旅行なら24時間のトッピングを切れるたびに購入するのがオススメだ。
旅行や帰省から戻った後も、povo2.0ならトッピングを購入しない限り、その後に追加費用が発生しない。まったくトッピング購入をしないまま、180日経過すると強制解約の可能性もあるが、本当に使わなくなったのであれば、それでも問題ないはずだ。