長めの滞在なら楽天モバイル、eSIMで条件を満たせば即開通
数日の利用ならpovo2.0でまず決まりだが、長期帰省や合宿免許、リゾート地でのバイトなど、2週間~1ヵ月、固定回線がない環境で過ごす場合は「Rakuten最強プラン(データタイプ)」も選択肢に加わる。楽天モバイルのプランは基本的に1種類で、利用量に応じた段階制。20GBを超えると上限の月額3278円で無制限に使える。
楽天モバイルは、音声通話付き回線でもeSIMなら比較的早期に開通するが、データ専用タイプは「楽天カード所有者」という条件付きながら、povo2.0と同じく本人確認書類不要で即開通をうたっている(契約自体も楽天カードが必要)。
ただし、楽天モバイルは弱点もあり、郊外や山間部のエリアの問題だ。auのローミングでエリア自体は広がっているが、通信速度や安定度といった部分で楽天回線のエリアであることが望ましい。帰省先や合宿地が山奥といった場合は、エリアの状況には注意が必要となる。
また、povo2.0と違って、まったく使わなくても、段階制の一番下の月1078円は必要。使い終わって今後利用する予定がないのなら、解約するのを忘れずに(なお、1年以内の解約には解約事務手数料として1078円がかかる)。
物理SIMが必要なら即時発行の店を探そう
eSIMならネットで即開通できるサービスがあるが、物理SIMにしか対応していないモバイルルーターなどを使う場合には、もう少し時間が掛かることになる。povo2.0はネットでの申し込みのみで、物理SIMの到着には数日かかることが確定する。
楽天モバイルならば、「楽天モバイルショップ」が各地にある。ショップに足を運ぶ手間と手続きの待ち時間が必要だが、その場でSIMを発行してもらうことが可能だ。
MVNOの格安SIMもリアル店舗で即発行が可能なサービスがある。イオンモバイルは全国のイオンにあるし、mineoも「mineoショップ」のほか、提携している一部の「パソコン工房」などで即日SIMの受け取りが可能だ(https://mineo.jp/shop/)。IIJmioもBIC SIMとしてビックカメラやコジマの店頭で加入できる。ヤマダ電機で加入できるy.u mobileもある。ただし、いずれもいわゆる「無制限プラン」はない。
サブ回線のeSIM活用など、工夫で8月を乗り切ろう
8月は旅行などの機会が多く、人によっては通信量が大幅に増えて、通信量の上限に達してしまうなど、なにかと苦労が多くなる。そんなときは、今回のようにeSIMでサブ回線を構築するなど、8月の大量データ通信を逆に楽しんでみてはどうだろうか。