山根博士の海外モバイル通信

Xiaomi 15 Ultraに装着可なレトロな非純正フォトグラファーキットは純正品よりイイかも!?

文●山根康宏 編集●ASCII

2025年08月29日 12時00分

新たなフォトグラファーキットが登場

 高性能なカメラを搭載するシャオミの「Xiaomi 15 Ultra」は本体にフォトグラファーキットを装着することでデジカメのように使うことができます。外観もカメラ風で、フォトグラファーキットを常時付けたまま使っている人も多いでしょう。

フォトグラファーキットを装着したXiaomi 15 Ultra

 このフォトグラファーキットは、バッテリー内蔵式のグリップが脱着できるなど使い勝手も良く、満足度の高い製品です。ところがサードパーティーから新たなフォトグラファーキットが登場しました。Fotorgearから「nubia Z70 Ultra」用のキットと同じテイストのレトロデザイン風フォトグラファーキットが、Xiaomi 15 Ultra用にも登場したのです。なお、価格は中国で400元弱、8000円程度でした。

Xiaomi 15 Ultra用のレトロ風フォトグラファーキット

 nubia Z70 Ultra用のキットはすでにレビューしているのでこちらを参照してください(nubiaのスマホがレトロカメラになるフォトグラファーキットが楽しくて便利)。

 キットの内容はXiaomi 15 Ultraに装着するカバーとフレーム、グリップ、コールドシュー、赤いドレスアップリング。また、Tマウントレンズと67mmフィルターが装着できるリングも別途付属します。パッケージにはストラップも入っているのですが、nubia Z70 Ultra用キットのものと同じであり、使い勝手がイマイチのため今回は紹介ません。

フォトグラファーキットの内容

 カバーはnubia Z70 Ultra用と同様に、ブラックのカバーをXiaomi 15 Ultraに装着し、それを上下からシルバーのフレームで挟み込みます。こうすることで横手に持った時の本体の上下の高さが増し、よりカメラに近いシルエットになります。

黒いフレームをシルバーフレームで挟み込む

 装着すると黒&シルバーのツートンカラーがいかにも昔のカメラ風でいい感じの外観になります。純正のフォトグラファーキットは赤い色の主張がやや激しいのですが、Fotorgearのこのキットは、みごとに外観をレトロ調にしてくれます。カメラの開口部はシャオミ純正キットと同じ形状なので、純正キットのドレスアップリングも装着可能です。

 今回はTマウントレンズ+67mmフィルター装着リングを取り付けました。Leicaの部分にも穴をあけているのがいい感じです。

レトロカメラ風のデザインになった

 このままでも使えますが、せっかくならグリップとコールドシューパーツを付けましょう。

さらに付属品を取り付けられる

 グリップはサイズはやや小さめ。コールドシューは市販のLEDライトなどを取り付けるに便利です。上部側は電源ボタンとボリュームボタンを押せるようになっています。シャッターボタンはないので、撮影時は画面をタップする必要があります。

グリップとコールドシューを取り付け。上部からボタンアクセスが可能

 純正キットより優れているのがグリップの底面。三脚穴があります。また、グリップにバッテリーは内蔵されていません。写真では見にくいのですが、フレーム左側のUSB Type-C端子部分はちゃんと開口しています。

三脚の取り付けが可能だ

 実際にすべてを取り付けた状態で持ってみました。グリップはあまり大きくないものの、これがあるだけでしっかりと本体を保持できます。そして外観がカメラ風になるので、このまま首からぶら下げてストリートスナップの撮影に出かけよう、なんて気分にもさせてくれます。

使いやすさと見た目の良さに大満足

 さて、フィルターが使えるのは説明した通り。CPLフィルターやNDフィルターなどは本格的な写真撮影をするときにあると便利ですから、1枚持っているといいでしょうね。筆者はこれまで各社のスマートフォンのフォトグラファーキットやカメラキットの記事を書きましたが、どれも使えるフィルターは67mm径です。なので、今後ほかのスマートフォンに買い替えたときも、フィルターを流用できるでしょう。

67mmでフィルターを揃えると良い

 今回もお遊びでフードを取り付けましたが、こうやって外観を楽しむことができるのもいいですね。Fotorgearのこのフォトグラファーキット、ぜひ日本でも販売してほしいです。

フードを付けて外観をカスタマイズ

筆者紹介───山根康宏


 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど取材の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から100万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。

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