望遠が得意なスマホは猫を撮りやすい
OPPO Reno14 5Gの望遠カメラが良すぎた
スマホカメラの性能って、どうしても15万円以上するようなハイエンドクラスと、10万円以下で買えるミドルクラスからミドルハイでカメラの性能に差が出るわけで、メインカメラの性能は頑張るけど、超広角カメラや望遠カメラの性能はちょっと落としがちなのが普通なのである。
という話からはじめたのは、OPPOの「Reno14 5G」はハイエンド機よりひとつ下のクラス……つまり10万円以下クラスのモデルなのに、望遠カメラがなかなか優秀だったのですよ。ちょっとびっくり。広角カメラと望遠カメラの両方が5000万画素で、逆に超広角カメラが800万画素という望遠重視仕様だったのだ。
なので望遠で撮った猫から。
所用で名古屋へ行ったとき、時間があったので神社をぶらぶらしてると、どの神社にも猫への餌やり禁止的な札が掲げられている。でも猫の気配、あるいは誰かが猫に餌をあげているような気配や痕跡はなかったので昔の掲示がそのまま残っているのだなと思っていると、そのすぐ近くの駐車場でぱっと目があったのである。
撮ろうと思ったけど、道路から猫がいる場所はちょっと離れてて望遠レンズが欲しい。でも望遠系のレンズを持っておらず、一番望遠に強いのがOPPOのReno14 5Gだったので、とりあえずそれで7xで撮ってみたら、なかなかいい感じだったのである。
お、これは望遠もけっこういけるんじゃないかと。
次に出会ったのも駐車場猫。古い家がぽつぽつと残る一角なので、猫がふらふらしてても不思議はないのである。ギリギリまで近づいてもあらぬ方を見ているので何かと思ったら、その視線の先に鳩がいたのだった。その後、大あくびしたのですかさず。
フラッグシップ機ならいざ知らず、ミドルハイクラスのスマホで170mm相当の望遠でこれだけ撮れるってのはあなどれない。このクラスのスマホって望遠が弱いこと多かったのでちょっとうれしい。
次は買い物途中で出会った猫。民家の庭の緑の中に違和感のある色がまじってると思ったらチャトラ猫だったのだ。このあたりの外猫はたいてい去勢されている(耳の先がカットされてる)ものだが、それがないので、ひっそりと生きているか、もしかしたらこのおうちで飼ってるのかもしれない。
冒頭写真はこの猫を3.5xで撮ったバージョンだ。
真夏の望遠猫をもう1枚。うちの近所で、普段は声はするけど姿をなかなか見せてくれない黒猫が、よく見える場所にいたのだ。ニャツバテしてて動くのもめんどくさいって感じだったのかも。
スマホっていつもポケットに入っててすぐ出せるので、望遠に強い……高倍率よりも望遠時もメインカメラに近いクオリティで撮れるカメラを積んでほしいと思う次第なのである。
望遠ばかりでもアレなので室内猫を。保護猫シェルターqueueの新しい猫「キタちゃん」。見ての通りふわっふわのもっふもふである。うまくするとこんな風に差し出した指を舐めてくれたり撫でさせてくれたりする。
でも、ちょっとびびりなので、びっくりすると猫パンチが飛んでくるのだ。それも両手……いや両前足でピシッとくるのである。キラーカーンが得意技にしてた「モンゴリアンチョップ」みたいなもの(といっても、一部の人にしかわからんか)。
今、右手の親指を保護する装具をつけてるので(CM関節症なのだ)そこを攻撃してるっぽい。実際、そこをぺしっとやられた(ので痛くはない)。キタさん、驚かせてすまなかった。
カメラ性能を純粋に比べると、同じOPPOでもフラッグシップ機のFindシリーズの方が上なのだが、ミドルクラス機のカメラ性能が上がってきたってのは良いことだ。
じっくりかっこよく撮る時はデジタル一眼で、片手で臨場感優先の写真を撮りたいときはスマホでって感じで両方を使い分けたい所存である。
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筆者紹介─荻窪 圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/