Pixel 10はグーグルの最新AI&CPUの組み合わせで最強進化!

【5分でわかる】Pixel 10 Proの100倍ズームの超スゴい部分・微妙な部分

文●オカモト/ASCII

2025年08月30日 12時00分

 グーグル製スマホの新モデル「Pixel 10 Pro」で話題になっているのが、100倍ズーム。遥か遠くの点にしか見えない部分が、鮮明な画像で撮影できるこの新機能について、実際の画像ともにわかりやすく紹介します!

Pixel 10

Pixel 10 Proのカメラが可能にした100倍ズームのスゴさを見ていきましょう

【Pixel 10 Proの100倍ズームの超スゴい部分 その1】
普通にズームして撮影するだけでOK

 グーグルの製品らしく、AIに強みを持つ「Pixel」シリーズ。最新モデルの中でも上位の「Pixel 10 Pro」では、「超解像ズーム Pro」と名付けられた機能を用意。最大100倍という高倍率でも鮮明な画像になるのです。

 超解像ズーム Proの使い方は簡単。タップの操作では望遠は10倍までですが、さらにピンチアウトすると、どんどん倍率が高まって、100倍まで拡大できます。

Pixel 10

まずは1倍ではこんな感じ

Pixel 10

タップで選択できるのは10倍までです

Pixel 10

さらにどんどんズームしていくと最大100倍に。左上のプレビューを見ながら操作できます

 望遠撮影時は左上(横画面時)に全体像が小窓に表示されるので、今どのあたりを撮影しているのかがわかります。プレビューでは粗い画像に見えますが、これは後から処理されるので問題無し。ただし、ここまでの望遠だと手ぶれはしやすいので、しっかり脇を締めてシャッターボタンを押しましょう。

【Pixel 10 Proの100倍ズームの超スゴい部分 その2】
情報量的に足りない部分は生成AIで自動で補う

 100倍ズームで撮影した写真は最初は粗い状態です。しかし、撮影後に5秒ほどの処理が加わって、鮮明な画像に切り替わります。この変化、超驚きです!(30倍以上のズームでこの処理がなされます)

Pixel 10

1倍では白い点にしか見えない、赤枠の部分を100倍ズームで撮影してみます

Pixel 10

撮影直後はこんな感じで解像度が足らない感じです

Pixel 10

超解像ズーム Proでの処理後はこのとおり。くちばしにやや違和感もありますが、羽については「実際にこんな感じ?」と感じるのも確かです

 その秘密は生成AIを活用している点。情報量的に足らない部分をAIが埋めてくれて、クッキリパッキリとした画像にしてくれるというわけです。

Pixel 10

同じく赤枠の部分を撮影

Pixel 10

処理前

Pixel 10

処理後。鉄塔の骨部分が少しだけ変かもですが、確かにこんな工場な感じがします

Pixel 10

こちらは金属の汚れがかなり自然です

【Pixel 10 Proの100倍ズームの微妙な部分 その1】
文字などでは失敗することも

 前述のように生成AIを活用しているため、苦手な被写体も存在します。具体的には文字や人の顔。

 文字は謎の何かになってしまうことが多いですし(欧文だと比較的大丈夫なこともあります。漢字はさすがに難しいですよね)、人の顔も微妙に違うことも。万能とは言えませんが、苦手なもの以外では“破綻した何か”になるケースは想像以上に少ない印象です。

Pixel 10

遠くにあるムックを撮影してみました

Pixel 10

遠くからではグレーの点のようにしか映らない文字を再現するのは無理があるということでしょう

【Pixel 10 Proの100倍ズームの微妙な部分 その2】
そもそもこれを“写真”と呼んでいいものなのか

 根本的な疑問として、こうして生成AIで加工された画像を写真と呼んでいいものか。もっとも写真は発明時点から、多少なりともずっと加工されているものであり、あくまで「程度問題」ではあるのですが……さすがに一線を越えた感もあります。

 なお、超解像ズーム Proでの処理後も元の画像は残りますし、AIで処理された事実はC2PAと呼ばれる仕組みで表示されるようになっています。

Pixel 10

処理前のオリジナルの画像と比較することが可能です

 そんなわけで、グーグルのAIの力をまざまざと見せつけてくれる100倍ズーム。気になるならPixel 10 Pro/10 Pro XLの購入を検討してください!(標準モデルのPixel 10では利用できませんので念のため)

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