グーグル製スマホの新モデル「Pixel 10 Pro」で話題になっているのが、100倍ズーム。遥か遠くの点にしか見えない部分が、鮮明な画像で撮影できるこの新機能について、実際の画像ともにわかりやすく紹介します!
Pixel 10 Proの100倍ズームの超スゴい部分・微妙な点
【Pixel 10 Proの100倍ズームの超スゴい部分 その1】
普通にズームして撮影するだけでOK
グーグルの製品らしく、AIに強みを持つ「Pixel」シリーズ。最新モデルの中でも上位の「Pixel 10 Pro」では、「超解像ズーム Pro」と名付けられた機能を用意。最大100倍という高倍率でも鮮明な画像になるのです。
超解像ズーム Proの使い方は簡単。タップの操作では望遠は10倍までですが、さらにピンチアウトすると、どんどん倍率が高まって、100倍まで拡大できます。
望遠撮影時は左上(横画面時)に全体像が小窓に表示されるので、今どのあたりを撮影しているのかがわかります。プレビューでは粗い画像に見えますが、これは後から処理されるので問題無し。ただし、ここまでの望遠だと手ぶれはしやすいので、しっかり脇を締めてシャッターボタンを押しましょう。
【Pixel 10 Proの100倍ズームの超スゴい部分 その2】
情報量的に足りない部分は生成AIで自動で補う
100倍ズームで撮影した写真は最初は粗い状態です。しかし、撮影後に5秒ほどの処理が加わって、鮮明な画像に切り替わります。この変化、超驚きです!(30倍以上のズームでこの処理がなされます)
その秘密は生成AIを活用している点。情報量的に足らない部分をAIが埋めてくれて、クッキリパッキリとした画像にしてくれるというわけです。
【Pixel 10 Proの100倍ズームの微妙な部分 その1】
文字などでは失敗することも
前述のように生成AIを活用しているため、苦手な被写体も存在します。具体的には文字や人の顔。
文字は謎の何かになってしまうことが多いですし(欧文だと比較的大丈夫なこともあります。漢字はさすがに難しいですよね)、人の顔も微妙に違うことも。万能とは言えませんが、苦手なもの以外では“破綻した何か”になるケースは想像以上に少ない印象です。
【Pixel 10 Proの100倍ズームの微妙な部分 その2】
そもそもこれを“写真”と呼んでいいものなのか
根本的な疑問として、こうして生成AIで加工された画像を写真と呼んでいいものか。もっとも写真は発明時点から、多少なりともずっと加工されているものであり、あくまで「程度問題」ではあるのですが……さすがに一線を越えた感もあります。
なお、超解像ズーム Proでの処理後も元の画像は残りますし、AIで処理された事実はC2PAと呼ばれる仕組みで表示されるようになっています。
そんなわけで、グーグルのAIの力をまざまざと見せつけてくれる100倍ズーム。気になるならPixel 10 Pro/10 Pro XLの購入を検討してください!(標準モデルのPixel 10では利用できませんので念のため)