アップルがクパティーノの本社Apple Parkで開催したイベント「Awe Dropping」で新製品「iPhone Air」を発表しました。iPhone 16 Plusに代わる6.5型Super Retina XDRディスプレイを採用する新ラインナップです。
日本の販売価格は最小ストレージ256GBのモデルが15万9800円。カラバリはスカイブルー、ライトゴールド、クラウドホワイト、スペースブラックの4色です。発売日は9月19日です。
発表後の熱気のままタッチ&トライ!
触るとわかるiPhone Airの未来感
さて、発表会でさっそく実機に触れました。やはり薄さと軽さは秀逸でした。薄さは約5.6mm、重さは165g。本機はチタニウムのボディーフレームに背面パネルの全面を覆うCeramic Shield。以前のモデルの背面ガラスと比べて、4倍の耐亀裂性能を備えています。背面は従来比3倍の高い耐擦傷性能を持つCeramic Shield 2。サイドフレームは光沢仕上げでゴージャスな雰囲気ですが、指紋がやや目立つと感じられました。純正のケース、バンパーなどを装着すると効果的です。
Steve Jobs Theaterの昼間光に照らしてみると、スカイブルーは淡い上品な色合いでした。一見するとホワイトにも見えます。スリムで精悍なデザインはスペースブラックの方が強調して感じられるかもしれません。
背面にはシングルレンズのカメラを搭載。メインの48MP Fusionカメラシステムでビデオを撮りながら、撮影者をフロントカメラで撮る、ピクチャーインピクチャー撮影機能「デュアルキャプチャ」に本機も対応しています。メインカメラのレンズは28mm/35mmから選択可能。望遠ズームは光学品質の2倍です。
SoCは最上位モデルのA19 Proを搭載
iPhone Air専用のモデムも!
アップルシリコンはA19 Proチップを採用。チップに統合されているアップル独自設計のワイヤレス通信チップ「N1」はWi-Fi 7とBluetooth 6をサポートしています。Apple N1が独自のBluetoothオーディオコーデック等をサポートしていることはないようです。セルラー通信用のモデムは本機にだけ最新の「C1X」が搭載され、バッテリーや通信パフォーマンスの最適化を図っています。
本機はSIMカードスロットがないeSIM専用モデルです。グローバルモデルで省略されているBand 11/Band 21が、日本で販売されるiPhone Airには採用されています。

筆者紹介――山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。