iOSの最新バージョン「iOS 26」の配信が開始。iOS 26の目玉が「Liquid Glass」と名付けられたデザインの変更です。液体風の演出が加わり、システムへの負荷が高くなっていることは容易に推測できます。では、iOS 26に対応した最も古いiPhoneであるiPhone 11での動作はどうなのか。実際にインストールして試しました。
Liquid GlassでUIの演出が強化されたiOS 26
iPhone 11でも大きな不満なく利用できる印象
今回テストしたのは「iPhone 11 Pro」(標準モデルのiPhone 11と同じく4GBメモリとA13 Bionicを搭載する)で、早々に結論を言ってしまうと、「予想以上に普通に動作する」のでした!
正直言えば、最近のiPhoneに比べるとスクロールはかなりガタつきがあり(筆者はiPhone 13 miniとiPhone 16 Pro Maxを常用)、ポップアップが表示される際も動きにスムーズさが欠けることもあるのですが、それ自体はiOS 18でもそこまで大きな差は無く、感覚的には「(iOS 26にしたことで)ほんのちょっと遅くなったかな?」程度。
iOS 18のiPhone 11は十分に実用的なスマホと感じたのですが、それはiOS 26でもほぼ変わらないという意見になります。
ただ、iOS 26にいち早くバージョンアップするのは少々不安という人もいるはず。iOS 18も当面はセキュリティアップデートを中心にサポートが続くので、様子を見ながら、しばらくはiOS 18を使うという手もあります(iOS 26と同時にiOS 18.7の配信も開始)。
iPhone 11から買い替えるならチェックしておきたい4点
「バッテリー」「ゲーム性能」「5G対応」「ディスプレイ」
今でも十分実用的と言えるiPhone 11ですが、そこは6年前の製品(2019年発売)。最新のiPhone 17と比較すると、カメラ、ディスプレイ、端子、ボタンなどなど、機能面では大きな差があります。ただ、「iPhone 11で特に困ったことがないなあ」と思っている人にとっては、1つ1つの機能の違いはそこまで重要ではないかも。
そこでここからは、「もし買い替えるなら」という仮定の話を前提に、「ここだけはチェックしておくべし」というポイントを4つ紹介します。
【バッテリーの痛み具合】
アップルでの交換は1万4500円 修理業者で5000~1万円程度
iPhoneの買い替えの理由として、多くの人が挙げるのが「バッテリーが持たなくなってきたから」というものです。iPhone 11では「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」でバッテリーの現状が見られるので、ここでまず確認しておくといいでしょう。80%、さらに70%を大きく割っているようなら、バッテリー自体がそろそろ寿命に近いと考えていいです。
とは言え、バッテリーが“ヤバい”からとiPhone全体を買い替えるのが常に正解なのでしょうか。ちなみにiPhone 11シリーズのバッテリーをアップルで交換すると1万4500円、(総務省登録の)修理専門業者だと5000~1万円程度です。
iPhone 11をあとどれくらい使うかでこの金額への感じ方は違ってくるでしょうが、この「バッテリー交換」という選択肢も頭に入れておきたいところです(iPhone 12~14といったもう少し新しいiPhoneのユーザーでも同様です)。
【ゲーム性能】
3Dを多用する最新のスマホゲームはiPhone 11ではさすがに厳しい
大作のスマホゲーム、特にオープンワールド系では美麗な3Dグラフィックスで世界観を楽しめるタイトルが多数ありますが、これらのゲームをプレイするのにiPhone 11はさすがに辛いと感じている人も多くなっているはず。
最新のiPhoneであれば、断然に美しく滑らかなグラフィックスでグリグリ動くので、スマホゲームを存分に楽しみたいのであれば買い替えは視野に入れたいところです。
【5Gネットワークへの対応】
都市部では5Gへの転用が加速 4Gのみでは快適度に差が出るかも
iPhoneでは12シリーズから5Gに対応しました。つまりiPhone 11は4Gまでです。
ほんの少し前まで、5Gのサービスエリアは穴だらけで、あえて「5Gをオフにする」という使い方を実践していた人もいたくらいです。しかし今では、通信会社各社が5Gのサービスエリアを急速に充実させているほか、4Gで使っていた周波数を5Gに順次転用しています。そのため、特に都市部で快適にネットワークを利用するには、5G対応は不可欠という状況になりつつあります。
現状で「別に4Gだけでもそこまで通信が遅いとは思わない」と考えていても、5G対応のiPhoneにすることで、全体的な通信の快適度がアップする可能性は高いということは意識しておきたいです。
【ディスプレイ】
120Hz対応のProMotionは超快適! これだけで買い替えの意味あり
今年登場したiPhone 17シリーズとiPhone Airは4モデルすべてのディスプレイに、リフレッシュレート120Hz対応のProMotionテクノロジーが搭載されています。
リフレッシュレートとは1秒あたりの画面書き換え回数を指し(120Hzであれば1秒に120回)、この数字が大きいほど、たとえばSNSアプリで大きく上下にスクロールしたときに滑らかな動きが実現されます。
ProMotionは従来はProモデルのiPhoneのみに搭載されており、これを理由に(たとえば高性能なカメラは不要なのに)Proモデルを選んでいた人も多かったほどですが、iPhone 17では標準モデルにも搭載。これが「今年のiPhone 17はマジで買い!」と言われている大きな理由になっているのです。
一度ProMotionに慣れてしまうと、もう元には戻れないほどの気持ちよさで、これだけでも買い替えの大きな理由になります。周りにProMotion対応のiPhone(iPhone 14シリーズ以降のProモデル)のユーザーがいれば、一度スクロールを試させてもらうといいかもしれません。
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このほかにもiPhone 11と最新のiPhoneの間には、Apple Intelligence対応やカメラ性能、端子(LightningかUSB-Cか)、Dynamic Island、アクションボタンなど、多数の違いはあるものの、まずチェックしてほしいのが上の4点。iOS 26が特に不満なく動いて、まだ十分実用的なiPhone 11を使い続けるか、それともそろそろ買い替えるか、悩む時間はいくらでもあるので慌てる必要は全然ないです! 悔いのない選択を!