iPhone 17徹底特集! 5.6mmと驚異の超薄型iPhone Airに、これは買いなiPhone 17と注目点多数

auが6年ぶりに新iPhoneのカウントダウンを実施 「au推し」は衛星との直接通信対応

文●佐野正弘 編集●ASCII

2025年09月19日 17時50分

 「iPhone 17」シリーズや「iPhone Air」などの新iPhone4機種が発売される今日19日、KDDIは6年ぶりにリアル会場となる東京・上野の「au Style UENO」で、新iPhoneの発売イベントを開催。テレビCMに出演している俳優らを迎え華やかなカウントダウンを実施した。

KDDIは19日、6年ぶりとなるリアルでの新iPhoneカウントダウンイベントを実施。CMキャラクターの有村架純さん、西野七瀬さんも登場してイベントを盛り上げた

 イベントの冒頭にはKDDIの代表取締役社長である松田浩路氏が登壇し、新しいiPhoneについて改めて説明。中でも松田氏が注目しているのはiPhone Airだそうで、5.6mmと非常に薄いながらも「iPhone 17 Pro」と同じ「A19 Pro」を搭載する性能の高さで、カメラも1眼ながら2倍の望遠撮影が可能であるなど「驚くべき性能と感じる」と高く評価している様子だ。

イベントに登場したKDDIの松田氏。新iPhoneで最も注目しているのは、薄くてパワフルな「iPhone Air」とのこと

 また、Apple Watchも新たに3機種が発売されたが、いずれも初めて5Gに対応するということで、「5Gをどんどん広げていく」と松田氏は説明。発売時点では日本で利用できない「Apple Watch Series 11」などの新機能、高血圧通知機能に関しても、「日本で年内に利用できる見通しだ」と松田氏は話している。

 さらに松田氏は、新しいiPhoneを同社のメインブランド「au」で使ってもらうための、「au推し」となる3つの魅力について説明。その1つは通信品質であり、OpenSignalの2025年2月の調査で世界ナンバーワンの評価を受けたことや、5Gで高速通信ができる周波数帯「サブ6」の基地局数が業界最多であることを改めてアピールした。

 松田氏は、新しいiPhoneではよりネットワーク品質向上に向けた取り組みが進んでいると話す。サブ6のエリアに接続すると、アンテナピクトが「5G」から「5G+」に変化し、接続状況が分かりやすくなったのに加え、新たに端末の送信電力を2倍に上げる「HPUE」(High Power User Equipment)にも対応し、ビルの密集地や地下など、電波が届きづらい場所でも通信がしやすくなりそうだ。

サブ6による5Gの強化に向け、新iPhoneでは「5G+」の表示に対応したほか、端末の送信電力を2倍に上げる「HPUE」により、電波が届きづらい場所でも安定した通信を実現できるようになるとのことだ

 そして松田氏はもう1つ、KDDIが現在力を入れている、スマートフォンと衛星との直接通信サービス「au Starlink Direct」に関しても、新iPhone発売に合わせて「新たに1つ段階を進めたい」とし、これまで一部のAndroidスマートフォンのみ対応していたデータ通信に、iPhoneも対応することを発表。対応するのは新iPhone4機種のほか、iPhoneの新しいOS「iOS 26」に対応する「iPhone 13」シリーズ以降の機種になるとのことだ。ただし、iPhone SE(第3世代)は除く。

「au Starlink Direct」は新iPhone 4機種に加え、「iOS 26」にアップデートした「iPhone 13」シリーズ以降でデータ通信に対応するとのこと。ただし「iPhone SE(第3世代)」は対象外だ

 また、新iPhoneの発売に合わせて、KDDIはau Starlink Directに対応するアプリを自由に開発できるようにするサポートサイトをオープンしたことも発表。個々のアプリで対応が必要なのは、au Starlink Directは衛星回線を用いるため通信回線が細いことが影響しているのだが、松田氏はフィーチャーフォン時代、日本では「細い回線でも効率よく通信することに、アプリ開発者が長けている」と話し、国内のアプリ開発者の支持を得てau Starlink Directの利用を広げたい考えを示している。

au Starlink Directに対応するためのアプリ開発者サポートサイトもオープンし、対応アプリの拡大を訴求していくという

 2つ目の推しポイントとなるのは料金プランであり、松田氏は2025年に提供開始した「auバリューリンクプラン」などau Starlink Directに対応したauの料金プランや、新しいiPhoneを買いやすくする端末購入プログラム「スマホトクするプログラム」などをアピールする。だがそれに加えて、松田氏はスマートフォンを長く使っている人に感謝を込めたキャンペーンを実施するとしており、auバリューリンクプラン加入者が新iPhoneに機種変更すると1万1000円を割り引くキャンペーンも実施することを明らかにした。機種変更ユーザーは割引の対象外となることが多いだけに、こうした点からもKDDIが新iPhoneに力を入れている様子がうかがえる。

 そして最後の推しポイントとなるのが「eSIM」である。新iPhone4機種はいずれも物理SIMスロットのない、eSIM専用モデルとなるが、松田氏はeSIMがその特性上、紛失や破損のリスクがなく、オンラインで簡単に乗り換えができるほか、1台で複数の回線が利用できるなど、多くのメリットがあると話す。

 KDDIも2011年からeSIMの標準化活動に取り組み、松田氏自身も社長就任前にはエンジニアとしてその活動に携わるなど、eSIMによるサービス提供には力を入れてきたという。そうしたこともあってか、オンライン専用プランの「povo」では契約者の4人中3人がeSIMを選んでいるとのことだ。

KDDIは標準化の段階からからeSIMに携わっており、オンライン専用の「povo」では既に4人に3人がeSIMを選択しているとのこと

 ただ一方で、国内ではこれまでeSIMを利用したことがない人も多く、松田氏もユーザーなどからeSIMに対する不安の声が多く寄せられていることを明らかにしている。それだけに松田氏は、auショップ店頭では経験豊富なスタッフが対応することで、オンラインでは機種変更や再設定などもしやすくする分かりやすいガイドを用意することにより、初めてeSIMを利用する人も安心して利用できる環境整備に力を入れていることをアピールしている。

新iPhoneで初めてeSIMを利用する人に向けたサポートも、店頭、オンライン共に強化を図り安心して利用できる環境を整えているという

 その後、会場には「au Starlink Direct」や「三太郎」シリーズのCMに出演している俳優の有村架純さん、「意識高すぎ!高杉君」シリーズのCMに出演している俳優の西野七瀬さんが登場。松田氏と改めて「au Starlink Direct」などKDDIの通信サービスについて評価するとともに、午前8時の発売に合わせたカウントダウンを実施。新iPhoneの発売を盛り上げていた。

「au Starlink Direct」のCMにも出演している有村さん。その魅力について「ネットワークがつながらなくて不安になったり、ドキドキしたりする場面が少なくなる」と話している

西野さんはauの通信品質に触れ、基地局数の多さに驚きながらも「つながる体感にこだわって取り組んでいるからこそ、快適さにつながっていると思う」と、感謝の気持ちも示していた

 もっとも、au Style Ueno営業開始時間は午前10時とのことで、発売直後に購入はできないこともあって行列を作る熱心なファンの姿などは見ることができなかったが、イベント終了後のショップ店内ではさっそく新iPhone4機種が展示され、販売に向けて準備を万全に整えている様子も確認することができた。

au Style Uenoの店内には新iPhoneがさっそく展示。au Starlink Directの展示なども用意され、新iPhoneの販売に向けた準備が進められている様子も確認できた

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