悩ましいラインアップ、新iPhone
9月19日、いよいよ新しいiPhone 17シリーズが発売されました。
ラインアップはiPhone 17、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Max。そして「iPhone Air」も、新たなシリーズとして登場しています。どれを選ぶべきか、悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。
「業務用端末」の視点で考える、自分に合ったモデル選び
iPhoneは、企業が従業員向けに貸与する業務用端末としても広く使われています。今回は、アップル製品の法人導入を包括的に支援するイシン株式会社の代表取締役社長、大木豊成氏に「iPhone 17シリーズ」について話をうかがい、端末選びのポイントを探りました。
同社は、企業の状況をヒアリングしたうえで、導入台数やモデル、運用方法を提案し、購入後の開通作業や設定、導入後の運用サポートまでを一括して請け負っています。大木氏はスマートフォン黎明期から企業のiPhone導入に携わってきた、いわば「iPhone選びの達人」です。長年の経験による考え方は、個人のiPhone選びにも応用できるでしょう。
iPhone 17:安定して導入しやすい成熟モデル
まずはiPhone 17に関して。大木氏は、「法人向け端末として人気が集中するのは、やはりiPhone 17 Proではなく、iPhone 17ではないか」と見ています。
その根拠として「『iPhone 7』や『iPhone 13』が発売された際には、買い替えや導入が特に多かった印象があります。これらは、それぞれ『iPhone 6』『iPhone 12』といった特に大きく刷新したモデルの“次の世代”であり、デザインや機能が安定・成熟したモデルでした。その意味で、iPhone 17もまた、“完成度が高く安心して導入できる世代”として、企業にとって魅力的な選択肢になるはずです」と大木氏は分析します。
iPhone 17を選ぶメリット:成熟し、洗練された使用感と性能。リフレッシュレートがProシリーズと同じ120Hzになった。
iPhone 17 Pro:性能と付加価値を重視
次にiPhone 17 Proに関しての見解をうかがいます。
「すべての企業がiPhone 17 Proの性能をフルに活かせるとは限らないと思いますが、1TBストレージが選べるのはiPhone 17 Proだけです。カメラなどの性能以前に、それだけでもメリットがありますよね。最近では、報道関係者などが業務用カメラだけでなく、iPhone Proでも撮影するケースが増えてきました」と大木氏は語ります。
法人導入の現場を見てきた大木氏によると、Proモデルは導入担当者の好みで選ばれることもあるものの、標準モデルよりも価格が高いため、「導入担当者がぜひ買いたいと思っても、稟議が通るかどうかは会社によります」とも話します。
「たとえば1台あたりは3万円の差でも、100台導入すれば300万円。円安ドル高の影響もあり、端末価格が上がっているのは企業にとって大きな負担です。だからこそ“今回はProじゃなくてスタンダードでいいかも”という流れは自然に強まっています」と大木氏。
iPhone 17 Proを選ぶメリット:3眼カメラやベイパーチャンバー式の冷却システムなど、圧倒的高性能。ストレージ容量1TBモデルもラインアップ。