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【iPhoneよりもオシャレ】人とは違うスマホを使うならNothing Phone (3) (2/4)

文●スピーディー末岡/岡本/ASCII 編集●ASCII

2025年09月30日 18時30分

 すでに代を重ねているNothing Phoneの象徴とも言えるのが、背面のLEDストラップによる「Glyphインターフェース」です。光のアニメーションで通知を知らせるこの機能は、スマートフォンとの新しい向き合い方を提案してくれます。Nothing Phone (3)では、このインターフェースがさらに進化。ドット絵のような表示が可能な「Glyphマトリックス」になりました。

 魅力はデザインだけではありません。Nothing Phone (3)は、最新のCPUのSnapdragon 8s Gen 4を搭載し、性能も大きく進化。3眼カメラはすべてが約5000万画素となりました。また、OSもNothing独自のもので、カスタマイズ性が高く、直感的で使いやすいように細部まで作り込まれています。

Nothing Phone (3)を使う3つのメリット

ポイント(1)心躍る、唯一無二のデザイン

 Nothing Phone (3)を語るうえで、なにより紹介すべき要素が卓越したデザインです。ほかのスマートフォンとは一線を画す透明な背面パネルは健在で、内部の構造が透けて見えるメカニカルな美しさは所有欲を掻き立てます。

背面の右上に丸型のディスプレーが加わりました

 そして、本モデルで大きく進化したのが背面パネルです。「Glyphマトリックス」と呼ばれるドット絵風の丸型パネルが搭載され、単なる通知機能を超えた、まったく新しい体験を提供してくれます。光と音を組み合わせた高度な通知機能はもちろん、ミニゲームのような遊び心あふれる機能も詰め込まれており、スマートフォンを使うたびにワクワクさせてくれます。

各種の通知機能に加えて、お遊び的な要素も用意されています

ポイント(2)ハイエンドとして十分すぎるパワフルな性能

 デザインばかりが注目されがちですが、Nothing Phone (3)は性能面でも高くなりました。心臓部であるCPUには、パワフルかつ効率的なチップセット「Snapdragon 8s Gen 4」を搭載しています。最上位というわけではありませんが、AnTuTuで200万点台のスコアを叩き出すので、日常使いはもちろん、AAAクラスのリッチなゲームも快適に楽しめます。

 メモリーも12/16GBと大容量で、複数のアプリを同時に使っても動作が重くなることはないでしょう。バッテリーは5150mAhと大容量で、高速充電にも対応しているため、一日中安心して使えます。

AnTuTuベンチマークで200万点は立派にハイエンド

 カメラ性能も大幅に向上しました。背面にある3つのカメラは光学3倍の望遠と超広角含めて、すべて約5000万画素で、どんなシーンでも狙い通りに美しく撮影できます。また、動画撮影時には赤いライトが点灯するなど、撮影体験を向上させるユニークな機能も搭載されています。

ポイント(3)Nothingエコシステムで、さらに広がる世界

 Nothingの魅力は、スマートフォン単体にとどまりません。同社はイヤホンやヘッドホンといったオーディオ製品も展開しており、すべての製品に共通のデザインフィロソフィーが貫かれています。

 たとえば、透明なデザインが特徴的なワイヤレスイヤホン「Nothing Ear」シリーズ。これをNothing Phone (3)と組み合わせれば、持ち物全体に統一感が生まれます。Nothing Phone (3)はワイヤレス充電に対応しており、Nothing Earのようなデバイスに外出先で電力を供給する「ワイヤレスリバース充電」機能も備えています。デザインの親和性だけでなく、機能的な連携も考慮されているのです。

 こうした周辺機器を揃えることで、Nothingが目指す「テクノロジーとワクワク」の世界観をより深く体験できます。そんな楽しみ方ができるのも、Nothingブランドならではの大きな魅力と言えます。

購入時に注意するべき側面

ポイント(1)そこまで突き抜けた性能ではない、という事実

 Nothing Phone (3)はハイエンドモデルという扱いで、実際に高性能ですが、他社のウルトラハイエンドモデルと比較すると、性能面で一歩譲る部分があるのも確かです。

 たとえば、搭載されているCPU「Snapdragon 8s Gen 4」にはさらに上位のモデルも存在します。カメラも約5000万画素のトリプルカメラと非常に高性能ですが、他社のフラッグシップ機には、さらに大型センサーや高度な画像処理エンジンを搭載し、暗所性能やズーム性能でNothing Phone (3)を上回るモデルもあります。

SIMスロットの「SIM」と書かれた部分も凝っていますが、こういう世界観を受け入れられないと、高いスマホに感じるかも

 しかし、これは裏を返せば、「実用上十分すぎる性能と魅力的なデザインを、バランスの取れた価格で実現している」ということです。多くのユーザーにとってオーバースペックになりがちな性能競争から一歩引き、その分のコストを独自の世界観やユーザー体験の向上に投入することで差別化しているのが、Nothingの戦略と言えます。

ポイント(2)12万円台という価格とブランドへの信頼性

 Nothing Phone (3)の価格は、256GBモデルで12万4800円からとなっています。これは当然ながら決して安い買い物ではありません。2020年に設立されたばかりの新しいブランドの製品に、12万円以上を投じることに躊躇する方もいるかもしれません。長年の実績がある大手ブランドの安心感と比べてしまうのは当然のことです。

 しかし、Nothingは創業からわずか4年で累計売上高10億ドルを突破するなど、世界中で熱狂的なファンを獲得し、急成長を遂げているイギリスのブランドでもあります。

 もし価格がネックになるのであれば、Nothing Phone (3)よりも手頃な廉価モデル(5万円4800円のNothing Phone (3a)など)がラインナップされているので、そちらをチョイスするのもいいでしょう。Nothingならではの世界観は十分に楽しめます。一方で最新のデザインとより良い体験を求めるのであれば、Nothing Phone (3)への投資は間違いではありません。

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