このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー

新生FCNTの“本気”を感じる8万円台ハイエンド「arrows Alpha」がかなりイイ! (1/2)

文●村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII

2025年10月05日 12時00分

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 すでに発売中のFCNT製最新スマートフォン「arrows Alpha」。通信キャリアではドコモが取り扱い、MVNOや量販店が取り扱うSIMフリーモデルも発売されている。

 FCNTは6月17日に同モデルを発表した際、「8万円台で買えるハイエンドをめざす」と話していた。実際、ドコモ向けモデルの価格は8万9540円。SIMフリーモデルは販売チャネルによって価格が異なるが、8万円台が中心で、高くても9万1330円となっている。昨今のハイエンド機としては、かなりお手頃と言えるだろう。

 筆者はFCNTから借りたSIMフリーモデルを使ってみた。

片手でも操作しやすいサイズ感が◎

 arrows Alphaのディスプレーは約6.4型。横幅は約72mmで、片手持ちでも無理なく文字入力ができるサイズ感だ。

 カラバリはブラックとホワイトの2色から選べる。筆者はホワイトを使っているが、背面パネルは磨りガラスのようなサラサラとした質感。ハイエンドらしい高級感がある。

カラバリはブラックとホワイトの2色

 右側面には音量ボタンと電源ボタンを搭載。電源ボタンには指紋センサーを搭載し、arrows独自の「Exlider」機能も兼ね備えている。なぞって画面をスクロールしたり、ダブルタップで拡大したりできる機能だ。しかし、筆者はスマホを左手で持つのに慣れているので、この機能はあまり活かせなかった。

右側面に音量ボタンと電源ボタンを搭載

電源ボタンをロングタッチすると「Exlider」機能が起動。スライドで画面をスクロールでき、ダブルタップで拡大・縮小ができる

 左側面には、新たに「アクションキー」が搭載された。押すと「Gemini」が起動し、長押しするとarrows独自の「arrows AI」が起動する。ただし、自分がよく使うアプリを起動するように設定を変更することもできる。arrows AIでどういうことができるかについては後述する。

左側面にはアクションキーを新設

アクションキーで起動させる機能は変更可能

 底部にはUSB Type-Cの接続口と、nanoSIMとmicroSDのスロットを搭載。nanoSIMは1枚しか挿せないが、eSIMに対応しているので、nanoSIM+eSIMのデュアル回線利用が可能だ。

底部にUSB接続口、SIMスロット、マイク、スピーカーを搭載。SIMスロットは手で開けられる。nanoSIMとmicroSD(最大2TB)を装着できる

 スピーカーはディスプレーの上と底部に搭載。「Dolby Atmos」に対応し、好みの音質にカスタマイズ可能。ただし、特にこだわりがない場合は、初期設定の「スマートオーディオ」のままでいい。スマホのスピーカーとしては上々の音質で再生されるので、満足すること必至だ。

Dolby Atmosに対応し、イコライザーで好みに音質に設定することも可能

arrows AIは発展途上だが
ほかのAIアプリもプリイン

 arrows Alphaは、AIを搭載していることを大きな特徴としている。Googleの「Gemini」や「かこって検索」に加えて、FCNTが独自に開発した「arrows AI」も搭載している。

 ただし、現時点で利用できる機能は少なく、2025年10月現在、arrows AIとして使えるのは、arrowsの設定をスムーズにできる機能だけのようだ。アクションキーを長押しすると、画面に検索窓が表示される。声または文字で「画面を明るくして」「アラームをセットして」などと入力すると設定に導かれる仕組みだ。

 操作の時短になり、初めてarrowsを使う人にも役に立ちそうだ。なお、今後のアップデートで、通知が要約・整理される機能や、簡単な文章から画像が生成される機能も追加されるとのこと。

arrows AIは、アクションキーの長押し、またはホーム画面のアイコンをタップして起動できる。「画面を明るくして」など、したいことを話すだけで自動で設定されたり、設定できる画面に導かれたりする

 MicrosoftのAIアシスタント「Copilot」と、精度の高いAI検索エンジンとして人気の「Perplexity」のアプリもプリインストールされており、Perplexityは月額2950円の「Perplexity Pro」が3ヵ月無料で試せるようになっている。Geminiと使い比べてみるといいだろう。

「Perplexity Pro」は会話する感覚で知りたいことを調べられるAI検索サービス

「Copilot」の機能は、Geminiに共通する部分が多い。使い比べて、より役立つと思うほうをメインで使うといいだろう

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