毎年恒例秋の散財イベントであるけれども、今年ももちろん買ったのである。「iPhone 17 Pro」。いやあ、いいですな、これ。久々に欲しいと思って買ったiPhoneといって過言じゃないかも。
個人的にはいくつかひっかかるところはあるけれども、カメラユニット部がどんと横に広くなった今回のデザインはけっこう気に入っております。
カメラ的に一番うれしいのは望遠カメラの強化。光学的には5倍から4倍に落ちてるのだけど、その分クオリティが上がるならそっちの方がいい。前モデルは2倍の次が5倍とちょっと離れすぎてたし、5倍望遠カメラのクオリティにちと不満があったのだ。
冒頭写真はその100mm相当の望遠カメラで取った玄関先の猫。たまたま出会った猫を撮るのによい距離感なのだ。こんな感じでクオリティーも高くなってる。
さらに、望遠カメラも4800万画素になったので(昨今のハイエンド機のトレンド)、4倍望遠カメラの中央部分を利用した8倍望遠も使えるようになった。
8倍にすると画面上に一回り広い範囲のプレビューが出る。これ、単純にメインカメラが捉えた画像を縮小して載せてるだけなのだけど、望遠時はありがたい(邪魔だという人もいるので、オンオフできてもいい気はするが)。
さすがに8倍にするとディテールが甘くなるけど、明るい場所なら結構いける。これから、昼間でも猫がひょっこり顔を出す季節になっていくので楽しみ。
せっかくなので、8倍で撮った街猫シリーズである。まずは小さな駐車場で車の下からひょっこり顔を出したら、iPhoneの望遠カメラで狙われてて「はっ」となってるシロ猫。
ちなみにこの季節、17時半前後が日没で薄暗いので、8倍望遠カメラにはちと過酷になる。ちょうどその頃に撮った団地の駐車場猫なのだけど、これだけ撮れてくれればありがたい。
さらに10月になって日没が早くなると、夕刻の8倍望遠はクオリティーが落ちてきてつらいので4倍で撮ったものを。
とあるお寺の猫。ここは地域猫の世話もしているっぽく、ペット斎場やペット霊園もある猫に優しいお寺なのだ。よいお寺である。
やがて完全に日が暮れて夜になると、また別の猫が現れた。チャトラのハチワレである。はからずも夜でも望遠カメラで猫を撮れるかのテストになっちゃったけど、撮れました。えらいもんである。
さすがにシャッタースピードが遅くなるので、じっとしてる猫じゃないとダメだけど。
あれから1時間。そもそもお寺の境内はさほど明るくなく、寺務所から漏れる光が頼りという感じになる。でも猫的には「さあ、これからぼくたちの時間だ」って感じで、参道のど真ん中にあらわれた。
ここは参道が奥から伸びてくる感を出しつつ、石橋も入れたかったので、広角カメラで縦位置にしてみた。
アップルがiPhone 16 Proの1200万画素の5倍望遠カメラから、4800万画素の4倍望遠カメラに切り換えたのは良い判断だったと思う。倍率は下がったが、その分クオリティーは上がったし、中央部をクロップした8倍望遠も使えるようになった。
なにより、前モデルの1→2→5倍より、今回の1→2→4→8倍の方が使いやすいのだ。
■Amazon.co.jpで購入
-
古地図と地形図で発見!鎌倉街道伝承を歩く荻窪 圭山川出版社
-
東京「多叉路」散歩 交差点に古道の名残をさぐる圭, 荻窪淡交社
-
古地図と地形図で楽しむ 東京の神社 (知恵の森文庫)荻窪 圭光文社
筆者紹介─荻窪 圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/