分割払いで途中返却で残金免除には、注意点がある
現在、iPhoneを初めとする高額のスマートフォン、分割払いの途中返却で残債免除という販売プログラムを活用することで、安く使うことができることは説明したとおり。しかし注意しなければならないことがいくつかある。
これは大前提だが、あくまで分割払いなので、途中で壊したり紛失すれば残りは全部払う必要がある。紹介したiPhone 16eでは、最初の2年間は数十円しか払わなくても、2年後でも残金は7万5000円ほどある。大きな傷や故障でも追加の支払いが必要なことがある。各社の補償サービスに加入するのもいいが、これはこれで決して安くないので金額をシミュレートしてよく検討する必要がある。
次に、端末代金以外にかかる費用をしっかり考えておく。通信サービスについてはもちろんだが、ソフトバンクのように返却時に「特典利用料」というまとまった金額が必要になることもある(「特典利用料」はソフトバンクで機種変更すれば免除されることもあるが、それはつまり囲い込まれることを意味する)。
また、ソフトバンクの場合、毎年iPhoneを買い替えられるというCMが流れていて1年(13ヵ月目)で返却ができるプログラムもある。13ヵ月目で買い替え可能な機種で返却する場合は有料の「あんしん保証パックサービス」の加入が必要なので、iPhone 17 Proなら月額1980円。12ヵ月加入すれば合計2万3760円。こうした費用も加わるので計算は非常に難しい。複雑で制度や名称もよく変わるので店頭での案内が不正確という事態も発生しているため、とにかく確認して契約することをオススメしたい。
今でもうまい話はないことはないが、よく確認して契約を
iPhoneの価格は多くが10万円オーバーになっているが、通信契約をうまく絡めることで、安く使う方法は残されている。そうした好条件はネットにあまりなく、ショップの店頭でしかわからないことが大半だ。
今、iPhoneが必要な人はぜひ街に出て、家電量販店の店頭などで条件を確認してみてほしい。場合によっては、店員さんと話すことで出てくる好条件や特典もある。そして、契約内容などはよく確認し、後から「計算外の出費があった」ということのない契約をしてほしい。