DCT-WR200Dは、1ヵ月あたりで1100円(年間契約で1万3200円)から利用できる使い放題プランが用意されているため、通常のモバイルルーターと比べても非常に格安なのが特徴です。さらに1日や月間プランも用意されていて、使い方に合わせて柔軟に選べます。
設置もシガーソケットやUSB端子につなぐだけなので、専門知識不要で誰でもすぐに使い始められます。エンジンをかけると同時にWi-Fiが使える仕様で、車専用設計なので真夏に車内温度が高くなっても大丈夫なように作られています。
最新モデルのクルマであれば車内Wi-Fiが標準装備の場合もありますが、筆者のように10年以上前の車種に乗っている人に特に便利なガジェットです。
DCT-WR200Dを使う3つのメリット
ポイント(1)ファミリーカーに最適なWi-Fi環境を提供
DCT-WR200Dがあれば、車内がまるごと1つのWi-Fiスポットに変身します。YouTubeやAmazon Prime Videoなど、好みのコンテンツを移動中も自由に楽しめるため、長距離ドライブのストレスも激減。「車内エンタメ環境」が手軽に整うのは大きなメリットです。
もちろんスマートフォンのカーナビアプリも快適に使えるので、ドライブがさらに便利に安心して楽しめます。また、ドコモ回線を用いているので山間部でも電波が途切れにくいのは強みです。
YouTubeでPioneer「DCT-WR200D」のレビュー動画を見る
ポイント(2)月1100円~で使い放題と4Gルーターとしては格安なプラン
後述するように利用条件がありますが、一般的なモバイルルーターと比較した場合、「docomo in Car Connect」というドコモのサービスを用いる本製品は利用料金が圧倒的にリーズナブル。1日550円、30日1650円、1年1万3200円で使い放題です。短期間だけ利用したい・長期で契約したいといったニーズに柔軟に対応しており、通信量の上限を気にせずファミリーで使えます。
動画視聴でもゲームでも大容量通信が許容されるので、「今日は車内で映画三昧」なんて使い方もできます。スマホのテザリング時に消費される通信量とのバランスも考えると、たとえば長距離の家族旅行用など、用途に合わせて活用すればコスパの良さを体感できるでしょう。
ポイント(3)設置が簡単、車専用設計で安心して使える
車載機器というと取り付けに専門業者への依頼が必要? と思う人がいるかもしれませんが、そんな心配はDCT-WR200では不要です。車のシガーソケットやUSB端子に繋ぐだけですぐ使え、バッテリー非搭載の車載専用設計なので振動や高温(マイナス10度~60度)にも対応した安心仕様です。
そしてエンジンがかかると自動でWi-Fiが起動し、走り出す頃には最大5台まで同時接続可能に。本体サイズが小さいので、自分の車だけでなく、友人の車やレンタカーにも持ち込める点も便利です。また、そのコンパクトさから設置場所に困らないのもポイント。家族みんなが快適に使える設計が、ファミリーカー用Wi-Fiルーターの理想形と言えます。
購入時に注意するべき側面
ポイント(1)回線は4G止まり+利用時間制限もあり
DCT-WR200Dは4Gのみの対応で、5Gはサポートしていません。また、通常のモバイルルーターのように24時間365日いつでもどこでも使えるわけではなく、クルマの走行中は無制限、停車後は2時間までという仕様です。つまり、家に持ち込んで使ったりすることはできない仕組みになっています。汎用のモバイルルーターとは異なる仕組みのサービスなのです。
ただし、「クルマに乗っている場面で確実に使える」「車載機器として電源管理がしっかりしている」安心設計とも言えるので、ドライブや旅行での活用には十分なパフォーマンスと言えます。
ポイント(2)スマホのテザリングとしっかり比較して選びたい
本体価格は2万2800円(パイオニアオンラインサイト)と、(スマホを持っていれば)追加費用無しで利用できるテザリングにはないコストが必要です。
ただし、DCT-WR200Dは複数台同時接続や専用設計、充電・設置が簡単など“車内専用”ならではのメリットも豊富。走行中に通信量を気にせず、家族全員が動画やネットを使える安心感、スマホバッテリーの消耗防止など、価格以上の価値を感じる場面も多いでしょう。家族で頻繁に車を使う人には十分な投資価値があると言えます。


































