“普通の”契約者には費用負担増はない……からこその問題
楽天モバイルを過去に4回線契約していないユーザーには、今回の事務手数料の有料化は関係ない。だからこそあまり大きな話題にはなりにくいし、「値上げしない」宣言とも関わりがないと言える。
他キャリアでの特典のために加入してすぐにMNPで転出するユーザーもいる中、新規契約というキャリアにとってはコストもかかる作業が発生するため、条件次第で相応の手数料が発生することは理解するが、少し腑に落ちない部分もある。それは、オンライン申し込みと店頭申込、eSIMと物理SIMの違い、そして楽天モバイルの利用実績に関係なく、一律3850円の有料化ということだ。
たとえば、ドコモは店頭での事務手数料を値上げしているが、同社はオンラインでの手続きでは無料を維持している。店頭とオンラインでは必要なコストが違うはずだ。
楽天モバイルの場合、加入と解約を繰り返すようなユーザーに手数料を支払いを求めるのは理解できるとして、利用期間やどれだけ使ってきたかによって差はつけてもいいのではないだろうか。
たとえばMVNOの場合、IIJmioは長期契約で別回線の新規契約事務手数料を無料化や割引してくれる。mineoでも出戻り時には手数料無料や契約期間によって無料の紹介権利が付与される。楽天モバイルは楽天ポイントや楽天カードなど、顧客のロイヤリティを測る仕組みがたくさんあるので、何か検討してほしいところだ。
楽天モバイルの契約が確実に手数料無料なのは11月19日まで!
検討する人は急ぐ必要あり
いずれにしても楽天モバイルにおいて、11月19日からは累計5回線目以上の新規契約には3850円がかかるようになることに変わりはない。
普通の人もマニアな人も、過去に累計4回線契約している人がいて、楽天モバイルの契約を検討している人は急いだほうがいいだろう。11月はUQ mobileが旧プランの値上げ実施を予定している(「UQ mobile、すでに受付終了の旧プランも11月から値上げ サブスク利用者なら新プラン乗換がいい!?」)。UQ mobileからの乗り換えを予定している人は本記事掲載から数日しかないので、1日も早く移転の作業をするのがいいだろう。


























