ソフトバンクは、2026年3月期第2四半期決算説明会を開催。その中で同社代表取締役 社長執行役員 兼 CEOの宮川潤一は、各社の通信料金の値上げに関連した質疑応答の中で、楽天・三木谷氏の「(楽天モバイルは)値上げしない」宣言について、「地方の展開が一番お金がかかる。それを端折っての発言はアンフェア」とコメントした。
キャリアのエリア構築でコストが必要なのは人口過疎エリア
楽天がいまだにauローミングに依存していることにクギを刺す
楽天トップの三木谷浩史氏は、9月30日に開催した新料金プランの発表会において、主要3キャリアが相次いで値上げをする中、あえて「値上げしない」宣言をして、現行の料金で引き続き無制限で通信できる状況を維持することをアピールした。
これについて宮川氏は、「キャリアがなぜお金がかかるかと言えば、(人口密集地の基地局は効率よくユーザーに利用してもらえるのに対し)残りの10%、残りの5%の地方でエリアを作るのには、背の高い鉄塔を建てる、基地局とネットワークを繋ぐ長い光ファイバーが必要とコストがかかる。それでいてトラフィックは都会の基地局の1%に満たない。それでもやらなくちゃいけない」と、人口過疎エリアでいまだにau網へのローミングに依存している楽天モバイルとの状況の違いを紹介。
そして「それを端折って、(「値上げしない宣言」のような)発言ができるとしたらアンフェア」、つまり他社へのローミングに依存してネットワーク構築コストを低減させるような取り組みは、それ以前のキャリアへの周波数割当におけるルールと違っているのではないかと主張する。
さらに「残り10%、5%のエリアをいかに埋めていくのをフェアに努力していただいたうえで発言をするならフェア、ローミングに頼った状況で発言するのはアンフェア」と熱く語り、「どこかで議論が始まってほしい」と締めた。


























