9975円で買えるドコモのWi-Fi専用タブレット「dtab」を楽しむ

文●ASCII.jp編集部

2013年04月09日 12時00分

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Wi-Fi専用の異色のタブレット
「dtab 01」

 「dtab 01」(ファーウェイ製)は、10.1型TFT液晶(1280×800ドット)とAndroid 4.1搭載のタブレット。Androidタブレットの端末数で一番多いドコモが、3月27日から販売開始した通算12機種目の最新モデルである。

 最大の注目は、キャンペーン適用で1万円以下という本体価格の安さ。さらにドコモ製品ながら、Wi-Fi専用という点。NOTTVやおサイフケータイ、spモードやドコモメールといったドコモ的サービスも非対応という、極めて異色の存在だ。

決して安かろう悪かろうではない

 クアッドコアCPU「K3V2T」(クロック動作周波数1.2GHz)や大容量バッテリー(6020mAh)を搭載するなど、基本機能は高い。すべての動作がキビキビとし、手に持った感じもしっかりしている。「安かろう悪かろう」な造りではない。本体はiPadよりも細長く、約30g軽い。ふだんiPadを持ち歩いている筆者には、わずかに軽く感じられた。

凹凸がなくスッキリとしたボディー。上部は樹脂製、下部はアルミ製
高級感があるとまでは言えないが、激安タブレットにありがちな安っぽさは感じられない
背面上部に搭載するのはカメラ/ステレオスピーカー/GPSアンテナ(左上隅)/Wi-Fi/Bluetoothアンテナ(右上隅)
右側面には3.5mm径イヤホン端子と外部接続端子を搭載
左側面には電源キーと音量上下キーを搭載。電源キーと音量下キーの同時長押しでスクリーンショットが撮れる
上部にはマイクとmicroSDカードスロットを搭載
底部には何もなくスッキリとしている。端末はファーウェイ製

ただし、誰でも安く買えるわけじゃない?

 既報(こちらこちら)のとおり、「1万円以下で買えるタブレット」として注目を集めているdtab。しかし、誰でも無条件に1万円以下の激安価格で購入できるわけではない。激安価格で購入できるのは、以下の条件をすべて満たしている場合のみ。分かりやすく言えば、ドコモのスマホ利用者が追加購入する場合のみである。

dtabを9975円で購入できる条件

  • すでにドコモの回線を契約済みで、SIMカードを差し込めるdビデオ対応端末を持っている
  • spモード(月額315円)とdビデオ(月額525円)に加入する、または加入している
  • 2013年9月30日までのキャンペーン期間中にdtabを購入する

dビデオの6ヵ月契約に注意

 注意したいのはdビデオの6ヵ月契約。dtab購入から6ヵ月以内にdビデオを解約すると、前述の条件に満たない場合の本体価格(2万5725円)との差額の1万2600円を請求される。さらに、dビデオの解約時は料金が日割りされず、毎月1日以外に加入した場合は、翌月末でようやく1ヵ月目とみなされる。しかも、違約金がかからないようにするには7ヵ月目以降に解約する必要があるため、実際は8ヵ月ぶんの月額料金が発生する。

 もちろん、dビデオをしばらく利用するつもりなら、そんなことを考える必要はない。しかし、キャンペーン価格でdtabを安く購入するのが狙いである場合は、この点に気を付けないと余計なコストがかさんでしまう。

 結局、ドコモのスマホを普通に利用中の人が、dtabを新規購入するのに必要な追加出費の目安は、合計1万4175円となる。datbはWi-Fi専用なので、毎月の基本料金やパケット代はかからない。なお、前述の条件を満たさない場合の本体価格は2万5725円。7型で同解像度の「Nexus 7」(32GBモデル)が2万4800円なので割高感は否めない。

ドコモ利用中の人がdtabを購入する際の追加出費の目安

本体価格 9975円

dビデオ 月額525円×8ヵ月ぶん

1万4175円

 dtabを気軽に購入するなら「ドコモオンラインショップ」がオススメだが、4月18日からはドコモショップなどのドコモ取扱店でも購入できる。

「ドコモオンラインショップ」に加え、ドコモ取扱店で購入できる
優待価格ではないが、ドコモ利用者でなくてもdtabを購入できる

ドコモ利用者なら思う存分楽しめる

 つまるところdtabは、ドコモのスマホ利用者が、電子書籍や動画などドコモのコンテンツを大きな画面で楽しむために作られたタブレットである。ユニークなのがスマホとの連携。ドコモのスマホで利用中の「docomo ID」で「dマーケット」の各サービスにログインすると、回線契約のできないdtabでもコンテンツを利用できる。

 例えば「dブック」で購入した電子書籍をクラウド上の本棚で共有したり、「フォトコレクション」を利用することで、スマホで撮影した写真をdtabで閲覧したり。こうしたことができるのは当然と言えば当然だろう。

「dブック」右上の「マイ本棚」で、購入した電子書籍をタブレットとスマホの間で共有できる
「フォトコレクション」を利用すると、タブレットやスマホ、PC間で画像を共有できる。設定項目も細かい

 とくに面白いのが「dビデオ」。例えば、移動中にスマホで映画を途中まで視聴し、帰宅後に続きのシーンからdtabで再生するといった、機種の違いを超えた使い方ができて便利だ。

「dビデオ」の「各種設定」→「デバイス管理」でdtabを「追加登録」するとdビデオ契約をスマホと共有可能

 しかし使い勝手は、競合サービスの「Hulu」のほうが上だ。Huluはマルチデバイスに対応しているが、dビデオは非対応。別の機種で動画を再生するには、そのつど任意の別アプリに切り替える必要がある。またHuluは、途中まで視聴してから別の機種でアプリを起動すると「続きから再生するか」と促してくれるが、dビデオにはそれがない。「マイリスト」→「みてる」を開き、視聴中の動画を一覧から選択する必要があり、やや不親切なのだ。

動画の画質は視聴方法ごとに3段階から選択できるほか、ストリーミングの場合は視聴中に画質を切り替えられる

独自ホームアプリの使い勝手はどうよ?

 ホームアプリはdtabのために設計されただけあり、使いやすい。「dマーケット」の最新情報をピックアップし、自動更新してくれる巨大ウィジェット「Contents Headline」。ホーム画面を左右になぞって切り替えても、常に画面右端に表示される縦長の「Dock」。この2種類のツールから、気になるコンテンツにすばやくアクセスできる。

dtab向けにカスタマイズされたホームアプリ「docomo Palette UI」。左がウィジェット「Contents Headline」
ホーム画面は最大12面。右端の「Dock」は固定で、内容も変更不可。アイコンは1画面に最大30個まで置ける
ホーム画面をドラッグで並べ替えたり、ピンチで一覧表示、フォルダー分類ができるなど使い勝手は良好

ドコモ利用者でなくても使える

 好印象なのは、ドコモ専用ではなく、カスタマイズが許されている点。基本は汎用のAndroid搭載タブレットなので、Googleアカウントを設定すれば、GmailやYouTubeなどGoogleの各種サービスも利用できる。もちろん「Playストア」アプリも標準搭載し、好きなアプリでカスタマイズすることも可能だ。

ホームアプリは、任意のサードパーティー製アプリと入れ替えられる
GoogleやExchangeのアカウントも問題なく利用できる
「Playストア」から任意のアプリをインストール可能だ

屋外での使い勝手を探る

 Wi-Fiを利用できない場所でインターネットに接続するには、手持ちのスマホのWi-Fiテザリング機能を活用しよう。もちろんWi-Fiスポットに立ち寄れば、インターネットに接続できる。

 やや億劫だったのが、dビデオでダウンロードした映画などの視聴時。タブレットとスマホの双方でdビデオを視聴できるよう利用登録してあると、動画再生開始時にdocomo IDでのログイン認証や、3時間ごとの視聴権の更新を求められる。この点はスマホのテザリングを利用すれば乗り切れるので大きな問題ではないが、毎回テザリングするのは面倒だ。この点は「そもそも家で使う前提のタブレット」と割り切った方がよさそうだ。

dビデオからダウンロードした動画の再生にはオンラインでの認証が必要になるケースがある
スマホのWi-Fiテザリング機能を利用すれば、家の外でも問題なく利用できる

バッテリー交換は有料

 バッテリーは内蔵タイプであり、利用者が取り外すことはできない。バッテリー交換は修理扱いとなり、ドコモの故障取扱窓口に本体を預け、交換完了までに約1週間ほどかかる。交換代金は有料で、価格は5722円。すぐにバッテリーを交換するとは考えにくいが、長期間の利用を見据えている場合は頭の片隅に置いておこう。

付属の「dtab ACアダプタ 01」利用時で、フル充電までに約350分かかる

ドコモスマホのサブタブレットにオススメ

 dtabは、ドコモの各種コンテンツを、家庭内のどこでも楽しめるようにする「ドコモスマートホーム」構想の最初の製品である。ならば、お風呂場にも持ち込めるよう、防水機能を搭載して欲しかった。

 さらに言えば「Audyssey」や「Dolby Digital Plus」といった音響技術のおかげで、動画だけでなく音声も心地良い音質で楽しめる。それだけに、たとえdビデオがHD画質に未対応だとしても、すでにiPadのRetinaディスプレイに慣れきってしまった身には、10.1型で1280×800ドットという解像度が物足りなく思えてしまう。

 dtabは、ドコモのスマホを持っていなくても使えないことはない。が、やはりその設計思想どおり、これからタブレットを始めてみたいと考えているドコモユーザーに合う製品である。

「Dolby Digital Plus」は画面右下のパネルから、YouTubeなどさまざまな音声に設定できる
さらに「メディアプレイヤー」やdビデオ、dアニメストア、dミュージックには「Audyssey」も設定できる
ディスプレーの解像度が低いため、細かい文字の輪郭がクッキリと見えない点が惜しい
NTTドコモ「dtab」の主なスペック
メーカー ファーウェイ
ディスプレー 10.1型液晶
画面解像度 1280×800ドット
サイズ 約257.4×176×9.9mm
重量 約633g
CPU K3V2T 1.2GHz
(クアッドコア)
メモリー容量 ROM:8GB/RAM:1GB
外部メモリー microSDHC(最大32GB)
OS Android 4.1
Xi対応 ×
無線LAN 2.4/5GHz対応
カメラ画素数 リア:約300万画素CMOS
イン:約130万画素CMOS
バッテリー容量 6020mAh(交換不可)
FeliCa ×
ワンセグ ×
NOTTV ×
赤外線 ×
防水/防塵 ×
Qi ×
カラバリ Aluminim Silver
発売時期 発売中

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