●Apple Pencilはあるべき場所に
iPad Proで重要なアクセサリと位置づけられていたのがApple Pencilです。登場から3年たった今も、その反応の良さ、圧力や傾きを検出する精度の高さには定評がありました。
しかし筆者はiPad ProのApple Pencilを万年筆などと同じオレンジ色のペンケースにしまっていました。ペンシルなんだからペンケースに入れるのは当然という解釈もなくはないですが、iPad Proとしか使わないApple PencilをiPad Proと一緒にしておけないのはストレスでした。
iPad Pro本体にも、Smart Keyboardケースにも収納場所が用意されていませんでした。昨年登場したレザースリーブにはApple Pencil用のケースも用意されていましたが、Smart Keyboardを装着した状態では若干窮屈……。
結局、Apple Pencilの居場所は筆箱に落ち着いていました。しかし問題は使いたいときに電池がなくなっていることが多々あったということ。その際は、ユーザーを若干不安にさせる方法、すなわち「iPad ProのLightningポートにApple Pencilのお尻を差し込む」という形での充電が必要になります。
収納場所と充電の問題、新型iPad Proではその両方を1つの方法で解決していました。Apple Pencilには1辺の平らな面が用意され、同じく平らになったiPad Proの右側面に、磁石できちっと装着できるようになったのです。
双方に2つの磁石が備わっており、位置をきっちり合わせることでワイヤレス充電もしてくれるようになりました。本体にくっつけて持ち運ぶだけで、自動的にApple Pencilのバッテリーは100%になっているということです。
ちなみに、Apple Pencilにはタッチセンサーが用意され、握っている手の人差し指でダブルタップすると、ツールの入れ替えなどができるようになりました。握ったままの状態で他の指には反応せず、タップした指だけを認識する仕組みもまた、実装に苦労した点だったそうです。