●カメラについてはもう一押し
iPad Proには、背面に1200万画素のシングルカメラ、そして画面の上にはiPhone同様、TrueDepthカメラが備わっています。構成は同じですが、iPhone Xのようにノッチはなく、すべてが細くなった縁に収められていました。
iPhoneと異なる点は、縦でも横でもFace IDの認証ができるようになった点です。
iPhone XSやiPhone XRでは、端末を縦に構えた状態でしかFace IDの認証ができない仕組みになっていました。しかしiPad Proの場合、Smart Keyboard Folioを装着すると、TrueDepthカメラが右側になります。しかしそれでもきちんと認証ができました。
ただ横長に構えて手で持っている場合、ちょうどカメラ部分を指で隠してしまうこともあります。その場合、画面には「カメラが隠されている」と表示が出て、TrueDepthカメラの部分に矢印を表示し、指をどけるよう促します。
このあたりの細かい配慮には、感心させられます。
ただ1つ残念なのが、背面のカメラの仕様です。iPhone XRに搭載されたような背面のカメラでのシングルカメラポートレートモードと、30fpsまでのビデオの拡張ダイナミックレンジは省かれていました。
iPhoneの写真の出来映えを劇的に変えたスマートHDRはサポートしていたのですが、ポートレートモードに対応していないところを見ると、iPad Proには2018年モデルのiPhoneに採用された、高速・大型のセンサーが搭載されたわけではなさそうです。確かにこれまでもiPad ProのカメラはiPhoneほど最新の性能を盛りこんできたわけではありませんでしたが。
ちなみにTrueDepthカメラを用いたセルフィポートレートにはもちろんフル対応しており、メッセージにおけるアニ文字やMemojiも利用可能でした。