松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」

iidaで革新性から調和へ進化するケータイ (2/5)

文●松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

2009年04月25日 13時00分

G9でみせるこだわり
触り心地と使い心地にともにこだわる

 iidaブランドで初めて世に送り出されるケータイが「G9」だ。同社では端末型番のネーミングルールを変えたばかりだが、G9に続く端末の名称が「misora」であることを考えると、iidaはこれに沿わない名前の付け方で進んでいくようだ。デザインは数々のプロダクトデザインを手がけてきた岩崎一郎氏が手がけている。

3タイプのG9

チタン化合物で皮膜化処理したステンレスボディのG9の触り心地は、表面の加工と色が違う3種類が楽しめる

G9の側面

ボディをステンレスにしたため、アンテナが頭の先に飛び出ている。また段がついているキーにも注目

 まず握ったときに、丸みがありながら堅いチタン化合物でコーティングしたステンレスのフレームの質感がよい。ミラーコーティング、マット、ブラックなど、見た目と手触りにバリエーションを持たせ、さらに通話・クリア・終話ボタンには、アルミを使用。よく触れる箇所の触り心地も楽しい(関連記事)。

 スライド式ゆえ押し心地が気になるテンキーも、段差を付けてとても上質なタッチだ。液晶ディスプレイのグラフィックやサウンドにいたるまでこだわりを惜しまなかった様子がうかがえる。そしてメインターゲット層を考えるうえで、今回外せなかったというのがGSM対応のグローバルパスポート(国際ローミング)。このクールなケータイを世界中で見せびらかせる点もおもしろい。

キーに段差がある

存在感がありながら、とてもバランスの良いスライド端末だ。テンキーの部分も段がついていて、柔らかかつ確かな打鍵感は、高級デザイン電話機を思わせる上質感を持つ

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