予想以上にきれいなビデオカメラ
iPhone 3GSのカメラには、新たにビデオ撮影機能も付いた。動画撮影の方法は簡単。カメラ画面の右下にある静止画/動画の切り替えスイッチをタップするだけだ。シャッターボタンが録画開始を示す赤い丸に変わったら、これを押そう。撮影開始の音がして、左側に記録時間が現れる。
ビデオ性能はVGA画質(640×480ドット)の30fpsだが、これは常に30fpsというわけではなく、iPhone 3GSへの負荷のかかり具合によって変わるという。ただし、最低でも15fpsの性能は保証されている。
iPhone 3GSでは、撮影したムービーは「写真」アプリの「カメラロール」に登録される。静止画と一緒に置かれているが、ムービーにはビデオカメラのバッジが表示されるのでひと目で分かる。映像を開いてタップすると、画面の上にフィルムロールのようなものが現れて、ここから再生位置を変えることができる。簡単ながら、動画の最初と最後の不要部分を削るトリミング編集にも対応した。
トリミング編集
撮影したムービーは、パソコン側に取り込む以外に、メール、MMS、YouTubeで共有できるが、送る前に自動的に圧縮される。メールで送った場合は640×480ドットの映像が、480×360ドットに解像度が落ちるが、そこそこいい画質が保たれる。YouTubeでもそれなりの画質だ。一方、MMS経由で送ると画質がかなり落ちる。
実際に以下のサンプルをダウンロードして見比べてみて欲しい。
サンプル1・噴水(動画はこちら)
噴水を撮影したところ、曇天時の夕方ながら、手前の水のしたたりまできれいに撮影することができた。
サンプル2・消防車(動画はこちら)
赤などの色もあざやかに撮影できる。焦点、露出、カラーバランスはビデオ撮影開始時の設定のまま固定になっている。ICレコーダーとしても十分使えるマイクを搭載しているだけに、携帯電話のビデオカメラとしては音質もなかなかいい。
サンプル3・水槽(オリジナル動画、メールで送った動画)
撮影した映像はデジタルカメラ用の取り込みソフト(MacであればiPhotoなど)を使って取り出すことができる他、MMS、メール、YouTubeなどを通して共有することもできる。この場合は、送信前に自動的に再圧縮がかかる。それぞれの画質は以下の通りだ。なお、MMSとして受信した映像は、コピーしてMMSとして転送することはできても、「写真」に保存したり、メール転送したりはできない。
※その2はこちら