カーライフを助けるモバイルバッテリーをガチ検証!

夏場に多い車のバッテリー上がり解消のアイテム! (1/4)

文●藤山哲人

2015年07月21日 12時00分

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クルマ乗りなら覚えておきたい
バッテリー上がり時の対処方法

 JAFの応援要請で、ダントツに多いのがバッテリー上がり。寒い冬場に出動件数のピークを迎えるが、実は夏にもピークがある。今回の特集ではバッテリーが上がってしまったとき、自分で何とかできる「ジャンプスタート機能付きモバイルバッテリー」がテーマ!

 ジャンプスタート機能付きモバイルバッテリーを数種類集めて、その性能や実際にエンジンをかけられるのか?などをガチで検証していく。

ジャンプスタートということで、クルマがジャンプしている写真を使ったが、特に関係はない

 1回目はモバイルバッテリーの前に、ごく一般的なバッテリー上がりの対処方法を紹介する。JAFを呼ぶとかじゃなくて、救援車にバッテリーを貸してもらってエンジンをかけるという術だ。

 クルマでデート中にバッテリーが上がり、オロオロしてしまったらモテ度も激減してしまうところ。しかし、テキパキと自力で直したらモテモテ急上昇なのは間違いない!

梅雨から秋にかけてバッテリー上がりに注意!

 スモールライト(車幅灯)やルームライトの消し忘れでバッテリーが上がってしまい、エンジンがかからない! なんて話はよくある。また、冬場は寒さでバッテリーの能力が落ちてしまうので、朝エンジンをかけようと思ったらセルモーターがキュル……キュル……と、動かなかったなんてことも。

 これから季節もバッテリー上がりのピークを迎える。次のグラフは、JAFが発表している統計を筆者がまとめたもの。これは自動車(バイク除く)からの出動要請のみをまとめたものだが、年間を通してバッテリー上がりがJAF出動依頼のダントツだ。

 そこには冬の12月をピークにしたバッテリー上がりと、8月のピークがある。いずれも行楽シーズンで車に慣れていないドライバーがJAFを呼ぶというのも含まれているが、他にも原因がある。

 一見問題なさそうに思える夏のバッテリー上がりの原因は複数ある。次の表は、JAF調べのクルマの中でも電気を消費する機器をリスアップしたものだ。

各種機器 消費電力(アンペア)
エアコン(18℃・最強風力)17.3A
リアデフォッガー12.4A
ヘッドライト(HI)10.2A
ブレーキランプ7.0A
ワイパー(HI)5.0A
オーディオ(ラジオ最大音量)4.2A
パワーウインドウ3.4A

 クルマに乗るとき、夏場によく使うのはエアコン以外しか心当たりはないだろうか? たとえば湿度が高く暑い日に、エアコンを入れたらリアウィンドウが曇ってしまったことはないだろうか? こんなときは、リアデフォッガを入れるが、エアコンと合わせて使うと消費電力がグン! と上がる。

 さらに夜のドライブはどうだろう。最近はLEDプロジェクターランプもあるが、まだまだハロゲンライトが主流だ。それに追い討ちをかけるように雨が降ったとすると、ワイパーでまた消費電量が上がる。さらに低音が効くカーステなんかも鳴らしていると、電気食い放題でバッテリーにも負荷がかかる。

 つまりバッテリー上がりの危険サインをまとめるとこんな感じになる。

暑くてエアコンを入れないとやってられない!

超湿気でムシムシ!エアコン入れたらリアウィンドウが曇った

彼女(もしくは俺の嫁)を乗せて夜のドライブ

が!あいにくの大雨でワイパーフル可能

ラブライブ!を大音響で聞いてみた!

 これで合計56Aぐらいになるので、ワット数に換算すると673W。まあ、車の中で家庭用のエアコンをガンガンフル回転させているようなものなのだ。


(次ページでは、「バッテリーが上がってJAFを呼ぶ前に!」)

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