■「お金を包む」メッセージカードの存在
PayPayやLINE Payなど、スマホ決済アプリの送金機能には「メッセージを添える」機能が用意されています。メルペイの新機能では、これをメッセージカードの形状にできるというわけです。
カードのデザインは24種類で、季節に合わせた図柄も用意されています。最初は無難なデザインばかりですが、将来的にキャラクターとのコラボなど、選択肢の広がりを感じさせる機能といえます。
たしかに、メッセージカードを添えてもお金の価値が変わるわけではありません。しかし日本には、裸の現金を渡すのではなく封筒やのし袋で「お金を包む」文化があります。メッセージカードによる送金は、こうした文化を下敷きにしている印象です。
また、メルカリで思い出の品を処分した場合の売上金など、お金自体に特別な気持ちがこもっている場合もあるでしょう。それを家族や友人に送るときには、割り勘や立て替えといった事務的な送金とは異なる体験があって然るべきといえます。
実際の送金時にはアプリからURLを発行し、LINEなどでURLを伝えることができます。プライバシーへの配慮としてメルカリのIDとは切り離されており、送金した相手に自分の出品物などを見られる心配はないようです。