Windows情報局ななふぉ出張所

「ドコモ口座」問題で問われる、本人確認のあり方 (1/3)

文●山口健太 編集● ASCII

2020年09月11日 09時00分

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ドコモ口座のウェブサイト。現在は銀行口座の新規登録が停止されている

 9月10日、「ドコモ口座」の不正利用問題についてドコモが記者会見で謝罪し、被害者への全額補償に応じることや、今後の再発防止策について発表しました。

 原因のひとつには、ドコモ口座における「本人確認」が不十分だったことが挙げられています。

■1800万円相当の不正利用が発覚

 被害が発生したのは、ドコモ口座に接続していた35の金融機関のうち11の銀行です。8月末から9月初めにかけて、自分の銀行口座が他人のドコモ口座に勝手に登録され、チャージによって現金を引き出される被害が相次ぎました。

ドコモ口座には銀行口座からチャージできる。今回はこの機能が狙われた

 これまでの被害件数は9月10日の正午時点で66件、被害金額は1800万円となっています。これを受けてドコモは9月10日からすべての金融機関からの口座登録を当面停止しています。

 特徴は、ドコモ口座やドコモの携帯電話を「使っていない」場合でも被害に遭う可能性がある点です。フィッシング詐欺などと異なり、PCやスマホをまったく使っていない人でも対象になることから、全国的にパニックが広がったといえます。

 ただ、ドコモ口座につながるすべての金融機関が危ないわけではありません。みずほ銀行や三井住友銀行といった都市銀行は独自のシステムで本人確認をしており、地方銀行の中にも追加の対策をしているところはありました。

 しかし一部の銀行では、支店名や口座番号、口座名義、暗証番号などの基本的な情報だけでドコモ口座に登録できることから、何者かによる不正利用の被害につながったと考えられます。

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