■eKYCなど新技術の導入は進むか
今回の問題を受け、ドコモはオンライン本人確認(eKYC)を9月中に導入すること、新たにSMS認証を導入することを再発防止策として発表しました。
eKYCはスマホのカメラを用いて本人確認をする仕組みで、すでに銀行口座のオンライン開設などで広まっている技術です。ドコモ口座では、顔写真と写真付き身分証の写真を送る方式になるようです。
9月10日には、LINEが「LINE Pay」の本人確認を他のLINEサービスや外部企業に広げていく構想を発表しています。新しいサービスを使うたびに本人確認をするのは面倒なので、それを一元化しようという試みといえます。
これに対してドコモは、dアカウントというID基盤を持っており、さまざまなサービスへと連携を拡大させる方向に向かっています。今回の問題を契機として、セキュリティと利便性を両立したID基盤の提供を期待したいところです。