アップルが発表した「iPhone 12」シリーズは、初の5G対応や片手で使えそうな小型モデルの追加など、見どころ満載の内容となりました。その一方で、いくつか「入っていない」ものもあるようです。
■指紋認証や120Hz対応はなし
いま、iPhoneを使っていて気になるのがマスクをしているときの顔認証です。第4世代iPad Airでは電源ボタンに指紋認証を統合したものの、iPhone 12は顔認証のみ。マスク装着時に毎回パスコードを入れる不便さはしばらく続きそうです。
画面周りでは、120Hz表示への対応がありませんでした。iPad Proは120Hz表示の「ProMotion」に対応しており、ハイエンドのAndroidスマホでも珍しくない機能だけに意外な結果といえます。逆に、ゲーミング性能を強化したAndroidスマホにとってはチャンスになりそうです。
5G対応のキャリアパートナーとしては、NTTドコモ、au、ソフトバンクの名前が挙がりました。KDDIの説明では、これらのキャリアはアップルと密に連携し、5Gと4Gを使い分ける機能など徹底的な最適化を施したとしています。
一方、楽天モバイルの名前はなく、iPhone 12の仕様ページにも楽天のロゴは入りませんでした。
MVNOなどの話によれば、アップルとの直接取引には一定の数量を仕入れるなどの条件があり、それを満たせるのは事実上大手3キャリアしかないとみられています。今回もアップルはその方針を変えなかったようです。
楽天やMVNOでiPhone 12シリーズを使いたい人は、まず各事業者が動作確認の結果を発表するまで待つのが無難です。