BALMUDAという名前が邪魔をしている
BALMUDA Phoneは、BALMUDAという自身の名前に負けてしまった。
バルミューダがこれまで作ってきた世界観があまりにすごすぎた。扇風機やトースターなど単機能の家電製品であれば、一点突破で作った製品が「おいしくパンが焼ける」「唯一無二の風」として評価されるが、スペック、デザイン、価格、機能など、様々な視点で評価できるスマートフォンにおいてはBALMUDAというブランドで挑むこと自体、無理があったのかもしれない。
今回、バルミューダは「BALMUDA Technologies」という別ブランドを立ち上げている。ひょっとしたら、BALMUDAなんてブランドは使わずに、全く新しい、無色透明なブランドを立ち上げ、スマートフォンを作った方がよかったかも知れない。
BALMUDA Phoneは、BALMUDAという名前が邪魔をしている。BALMUDAという名前に甘えてしまっており、スペック、価格のすべてにおいて競争力が欠けている。
BALMUDAという名前がなかった方が、寺尾社長が本当にやりたいものづくりができたのではないだろうか。