Windows情報局ななふぉ出張所

ワクチン接種証明アプリ、使い方の広がりにも注目 (2/3)

文●山口健太

2021年12月21日 09時00分

発行手続きは数秒で完了、ウォレットに追加も可能

 実際に二次元コードを発行する手続きは非常に簡単でした。準備するものは、まずはNFCに対応したスマホ本体です。デジタル庁のサイトによれば、アプリの動作環境はiOS 13.7以上、Android 8.0以上となっています。

 次に、日本国内用の証明書だけならマイナンバーカードと券面事項入力補助用暗証番号(数字4桁)。海外用の証明書を発行するにはさらにパスポートが必要です。

 実際の発行手続きはマイナンバーを利用してワクチン接種記録システム(VRS)に登録されているデータを引っ張ってくるだけとみられ、筆者が試したところ数秒で完了。メンテナンス時間を除けばいつでも利用可能とのこと。アプリのダウンロードや利用規約を確認する時間を考慮しても、5〜10分程度で終わりそうです。

マイナンバーカードが手元にあればすぐに発行できる

 ただ、マイナンバーカードに旧姓(旧氏)を併記している人の場合、アプリ上では発行できず、市区町村の窓口で紙の証明書を発行する必要があります。この点は不満の声が上がっており、今後のアップデートが期待されます。

 iOS 15.1以降のiPhoneでは「ウォレット」に追加することも可能です。原稿執筆時点ではアプリ側に機能が用意されていないため、二次元コードを画像として保存し、別の端末に表示させるか紙に印刷。iPhoneの標準カメラアプリから読み込んでヘルスケアアプリに登録し、そこからウォレットに追加する流れになります。

ウォレットアプリに追加できる(画像はダミーデータ)

 ウォレットへの追加は本人確認が不要で、接種証明書アプリのように画面キャプチャ対策として現在時刻を表示する機能もありません。そのため、ウォレットが接種証明書アプリと同等の効力を持つとは限らない点には注意が必要です。

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