メガネ型モバイルディスプレーとしても
専用アプリには、スマホの画面をミラー表示するモードも用意されています。また、USB Type-CでDisplayPort出力に対応したPCに接続すれば、外部ディスプレーとしても機能します。
13インチ画面のMacBook Airにつなげてみると、それより2回りほど大きな画面が目の前に広がりました。画面解像度は1920×1080ドットで、いわゆるRetina表示ではありませんが、文字の輪郭がやや汚いと感じるくらいには細部まで見えます。
周囲の明るさにもよりますが、画面の背景はわずかに透けて見えます。そこでNreal Airに同梱の「ライトシールド」を装着すると、背景が真っ黒になるので画面は見やすくなります。その代わり、画面外の視界も遮られます。
この状態では「0DoF」となり、画面はメガネと連動して動きます。人間の頭の揺れにあわせて画面も揺れるので、文書作成のように画面を凝視する作業をすると気分が悪くなるかもしれません。
なるべく頭を動かさないように、たとえばヘッドレストに後頭部をしっかり付けて動画を見るといった用途であれば、それなりに実用的という印象です。
いろいろと課題はあるものの、スマホやノートPCの画面サイズの限界を超えるデバイスとしては、大きな可能性を感じます。機会があればぜひ試してみることをおすすめします。