Windows情報局ななふぉ出張所

メガネをかけると大画面? 「Nreal Air」を試した (2/3)

文●山口健太

2022年05月12日 16時00分

「まさにスマートグラス」なMRモード

 初回起動時やアップデート時には、対応機種リストにあるAndroidスマホとの接続が必須となっています。それ以外のスマホにつないでも専用の「Nebula」アプリをインストールできないため注意が必要です。

 通常時は、USB Type-C(DisplayPort)接続の外部ディスプレーとして動作します。バッテリーは内蔵せず、単体で使える機能はないので、常にスマホやPCとケーブルで接続した状態で使うことになります。

 Nreal Airの可能性を最も感じるのが、専用のAndroidアプリで利用できる「MRモード」です。目の前にウィンドウを何枚も並べて使えるのは、まさに多くの人が期待しているスマートグラスといえるでしょう。

仮想空間上にウィンドウを自由に配置できる。画像はNrealの画面録画機能によるもの

 このモードでは「3DoF」が有効になり、画面は指定した位置に固定されます。それぞれの画面を見るには、実際に顔を向ける必要があります。卓上に複数のディスプレーを設置して作業するイメージです。

画角には限りがあるが、顔を左に向ければ左のウィンドウが見える

 操作方法は、専用アプリを立ち上げたスマホ本体をレーザーポインターのように動かし、画面タップで指定した場所をクリックできます。文字入力をする際にはスマホのキーボードを利用する仕組みです。

 YouTube動画の再生や基本的なWebサイトの閲覧はできるものの、細部の作り込みはこれからといった印象です。近未来的なデスクトップの雰囲気を体験できるモードといえるでしょう。

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