初代ライカカメラスマホといって過言じゃないんじゃないかというCM1は携帯性でも画質でもトップクラスなのだった。数年間愛用してたのでその中から腹を撫でさせてくれた猫を。2016年 7月 パナソニック LUMIX DMC-CM1
2026年はシリーズ30周年を迎えるカメラが多いね。ほぼデジカメ勃興30周年と言っていいんじゃないか、という感じでこの連載にもその手のネタが混じってるわけだけど、今回は25周年。
LUMIX誕生25周年! コンパクトデジカメで綴る猫写真の軌跡
パナソニックの「LUMIX」である。パナソニックも力を入れてて、LUMIX 25周年記念モデルなんてのも登場する。
30周年じゃないの? という気もするけど、今回のは「LUMIX」25周年。それ以前にもパナソニックブランドのデジカメは出ていたけど、それらはパナソニックの関連会社が開発したものだったりするわけで、LUMIX25周年は「パナソニックが本気でデジカメに参入して」25周年、さらに言えば、パナソニックとライカがデジタルカメラ分野で協業し、LUMIXブランド第一弾を発売して25周年というわけである。
パナソニックはコンパクトデジカメにもデジタル一眼も「LUMIX」ブランドで展開してるので、今回は「コンパクトデジカメ」に絞って、LUMIXで撮った猫たちを発掘してみた。さすがに初代機であるDMC-LC5で撮った猫写真はほぼなかったので、うちの猫で勘弁。
「あゆは、ブレない」時代と、旅行向けズーム機「TZ」の台頭
デジカメ業界全体からすれば後発気味ではあったのだけど、巻き返しっぷりが良かった。2002年のFZ1で光学手ぶれ補正を搭載。
2004年は浜崎あゆみをCMキャラクターにした「あゆは、ブレない」というキャッチコピーが誕生し、薄型コンパクトでも手ブレ補正搭載ってのをアピールし、一気にメジャーになったのだ。デジカメ老人会には懐かしいコピーのはずだ。
2代目「あゆは、ブレない」のFX8で。スローシャッターで撮ってもじっとしてる猫は手ブレしないけど動いてる猫は被写体ブレしてるというカットがあったので採用してみた。2005年5月 パナソニック LUMIX DMC-FX8
2006年にはコンパクトスタイルで高倍率ズームレンズを搭載して望遠ニーズに応えたTZ1が誕生。翌年のTZ3では「きみまろズーム」なるキャッチコピーでちょっと上の年齢層をゲットした(たぶん)のだった。このコピーを覚えてる人は少ないかも。広角から望遠まで取れる旅行向けカメラとして人気となった。
TZシリーズからは5代目にあたるTZ10で撮ったふさふさ長毛猫を。
ちなみにこの高倍率コンパクトのTZは2026年現在、まだ現役のシリーズで、2025年にはTZ99が発売されている。すごいね。
FXとTZは主力モデルだけあって多いときには年に2回新製品が出てたりしたのである。デジカメがピークがピークを迎えるころの話だ。
そんなFXシリーズからお気に入りをひとつ。軽くて小さくて手ブレに強かったので、気軽にこんな写真も撮れたのだ。
1型センサー搭載機と、伝説のライカスマホ「CM1」が誕生した2014年
2014年には特筆すべきモデルが3つ誕生する。まずはワンランクレベルアップしたハイエンド機が2モデル。
ひとつは一眼風スタイルのEVF搭載高倍率ズーム機であるFZシリーズの最上位モデルFZ1000。従来のFZから一気にセンサーサイズが大きくなり、ハイエンド16倍ズームの本格派モデルになったのだ。これは名機だった。
もうひとつは同社のミラーレス一眼と同じマイクロフォーサーズセンサーを搭載し、シャッタースピードダイヤルや絞りダイヤルなどマニュアル系の操作系や、アスペクト比切換スイッチを搭載したマニアックなハイエンド機、LX100である。
世の中、すでにスマートフォンがコンパクトデジカメ市場を食い荒らしつつある時代に、思い切ってハイエンド機を投入してきたのだが、同時にもうひとつ歴史に残るカメラも出したのだ。
スマホである。1型センサーを採用し、ライカレンズを搭載したLUMIXブランドのスマホCM1だ。当時パナソニックは携帯電話やスマホも手がけていたが、このCM1はLUMIX部隊が主導しており、最初のライカスマホであり、なおかつLUMIXでもあったのだ。
当時、スマホとしては高価で(でも、現在のハイエンドスマホに比べればすごく安いのだけど)、今ほどポピュラーじゃなかったSIMフリーでの展開だったこともあって長くは続かなかったけど、今思うと名機だったなあとしみじみ。
冒頭写真がCM1で撮ったもの。スマホカメラならではの距離感と1型センサーならではのクオリティがわかってもらえるかと思う。
2016年には1型センサー搭載の高倍率コンパクトTX1が誕生。これも現役のシリーズで、つい先日TX3が発売されてこの連載でも取り上げたくらいだ。
スマホカメラの伸びに対抗するべく、1型センサー機のズームコンパクトを投入したのだろう。これも名機だった。
TX1はかなり愛用してたので、これで撮った猫写真は大量にあったのだが、そこから一番インパクトがありそうなのを引っ張り出してきた。池に向かって伸びる松の木にちょこんと座ってるチャトラ。もうこの公園には猫はいないので、こんなシーンは2度と見られないだろうなと思う。
マニアックな名機「LX100」の系譜と、これからのLUMIX
マイクロフォーサーズセンサーを搭載した、ハイエンド機のLX100シリーズは、その後2018年にLX100M2が誕生。
マルチアスペクトスイッチがあるので16:9にして撮った河原の長毛猫。後ろに工事のフェンスがある。このあと完全にリニューアルされてもう猫はいない。2018年11月 パナソニック LUMIX DC-LX100M2
シリーズ名は変わるが、事実上LX100系のテイストを活かした25周年記念モデルとして登場するのがL10だ。これはいずれ。
思い返すと、パナソニックのコンパクトデジカメは2010年をすぎてから名機がどどっと出た気がする。そして、今でも頻度は落ちたとはいえ、新製品を出してくれるのだからありがたいのである。
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筆者紹介─荻窪 圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/





































