T教授の「戦略的衝動買い」

Googleの忘れ物ネットワーク「Find Hub」の実力のほどを秋葉原で実体験! 新トラッカー「amine」を衝動買い (2/2)

文●T教授、撮影● T教授、編集● ASCII

2026年04月18日 12時00分

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秋葉原の迷宮と、Bluetooth探索の限界

 翌日、筆者は再び秋葉原へ降り立った。最新のログは東京ラジオデパートを指している。筆者のGalaxy Z Fold7はUWB対応。当然、画面にはGalaxy SmartTag2の様に「左に進んでください、1.8m」とかいう矢印が出るものと信じて疑わなかった。

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UWB対応のGalaxy SmartTag2(左)と非対応のamine

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近くまで来てから悩むUWB非対応のトラッカー画面

 だが、Find Hubアプリを起動して愕然とした。画面に現れたのは方向も距離も示さない、曖昧な波紋が広がるだけで「デバイスは遠くにあります」というだけの「近接探索」画面だったのだ。そうか! このamineはUWB非対応。筆者の完全な思い違いが、ここから地獄の「しらみつぶし探索」を招くことになる。

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東京ラジオデパートの入口。このビルの迷宮のどこかに筆者のamineが眠っているはずだ。筆者も含め踏み台となるスマホのGPSの精度やその時のお天気、運などによって、多少その指すポイントは移動するものだ

【写真⑮】東京ラジオデパートの入口。このビルの迷宮のどこかに筆者のamineが眠っているはずだ。筆者も含め踏み台となるスマホのGPSの精度やその時のお天気、運などによって、多少その指すポイントは移動するものだ。
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12時41分。ついに「音を鳴らせる」距離まで接近したがなんらかの理由で鳴らせなかった

 筆者は秋葉原デパート1階の狭い通路を、スマホを掲げたまま何度か往復した。Bluetoothの電波は反射し、強弱は刻々と変わる。矢印と距離が出れば1分で済むはずの探索に、その10倍以上の時間を費やし歩き回る羽目になった。

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やっと「着信音を鳴らしています...」の表示が出た。音だけが頼りだが秋葉原は周囲の喧騒で小さな音は聞こえない

 絶望的な迷宮探索に終止符を打ったのは、やはりアナログな「音」と「光」だった。玄関先では聞こえなかった「音を鳴らす」コマンドを繰り返し、ついにShigezoneの店頭から漏れ聞こえる微弱な「ピー、ピー」という音をなんとか耳が捉えた。

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Shigezoneの店頭。UWBの恩恵に預かれなかったが無事発見。奇しくも友人が執筆している某薄い本の吊り広告の前だった

確信した「Find Hub」のポテンシャルとUWBのありがたさ

 紛失から回収まで、わずか24時間。UWBがないことの不自由さをこれほどまでに痛感したことはない。しかしその不便さを補ってくれたのはFind Hubの広大なネットワークだ。

 手元のGalaxy SmartTag2ならばUWBでスマートに導いてくれるが、それはSamsungという「帝国」内だけの特権。対するamineが身を投じているのは、全Androidユーザーが捜索隊になるという圧倒的なインフラの世界なのだ。早々にamineのUWB対応が待ち遠しい。最後の5mでグッタリしないために……もちろんSmart Tag2のFind Hub対応でもグッドです。

 愛用のInstax mini Evoに再び装着された黒い四角い相棒。この小さな再会がもたらした発見の興奮こそ、筆者がガジェット衝動買いから逃れられない理由の1つなのだろう……。

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無事生還。愛用のInstax mini Evoに再装着し、筆者の衝動買いは(結果的に)正当化された

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:ロジテック「amine Smart Tag(LWUCTG1BKG)」
・購入:Amazon.co.jp
・価格:2980円

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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