秋葉原の迷宮と、Bluetooth探索の限界
翌日、筆者は再び秋葉原へ降り立った。最新のログは東京ラジオデパートを指している。筆者のGalaxy Z Fold7はUWB対応。当然、画面にはGalaxy SmartTag2の様に「左に進んでください、1.8m」とかいう矢印が出るものと信じて疑わなかった。
だが、Find Hubアプリを起動して愕然とした。画面に現れたのは方向も距離も示さない、曖昧な波紋が広がるだけで「デバイスは遠くにあります」というだけの「近接探索」画面だったのだ。そうか! このamineはUWB非対応。筆者の完全な思い違いが、ここから地獄の「しらみつぶし探索」を招くことになる。
【写真⑮】東京ラジオデパートの入口。このビルの迷宮のどこかに筆者のamineが眠っているはずだ。筆者も含め踏み台となるスマホのGPSの精度やその時のお天気、運などによって、多少その指すポイントは移動するものだ。筆者は秋葉原デパート1階の狭い通路を、スマホを掲げたまま何度か往復した。Bluetoothの電波は反射し、強弱は刻々と変わる。矢印と距離が出れば1分で済むはずの探索に、その10倍以上の時間を費やし歩き回る羽目になった。
絶望的な迷宮探索に終止符を打ったのは、やはりアナログな「音」と「光」だった。玄関先では聞こえなかった「音を鳴らす」コマンドを繰り返し、ついにShigezoneの店頭から漏れ聞こえる微弱な「ピー、ピー」という音をなんとか耳が捉えた。
確信した「Find Hub」のポテンシャルとUWBのありがたさ
紛失から回収まで、わずか24時間。UWBがないことの不自由さをこれほどまでに痛感したことはない。しかしその不便さを補ってくれたのはFind Hubの広大なネットワークだ。
手元のGalaxy SmartTag2ならばUWBでスマートに導いてくれるが、それはSamsungという「帝国」内だけの特権。対するamineが身を投じているのは、全Androidユーザーが捜索隊になるという圧倒的なインフラの世界なのだ。早々にamineのUWB対応が待ち遠しい。最後の5mでグッタリしないために……もちろんSmart Tag2のFind Hub対応でもグッドです。
愛用のInstax mini Evoに再び装着された黒い四角い相棒。この小さな再会がもたらした発見の興奮こそ、筆者がガジェット衝動買いから逃れられない理由の1つなのだろう……。

今回の衝動買い
・アイテム:ロジテック「amine Smart Tag(LWUCTG1BKG)」
・購入:Amazon.co.jp
・価格:2980円
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
































