iPad Proは「タブレット」から「コンピュータ」に変化した
アップルは10月30日に発表したタブレット型のiOSデバイス、iPad Proを2015年以来初めてフルモデルチェンジし、11月7日に発売します。11インチと12.9インチの2つのモデルが用意されていますが、このうち、大きなサイズの12.9インチモデルの先行レビューをお送りします。
iPadは2010年に発表された9.7インチのタブレット型デバイス。2007年登場のiPhoneより先に企画されていたとも言われており、iPhoneとともにアップル飛躍の一翼を担う製品となりました。
Macは四半期ごとに300~500万台程度のレンジで販売されていますが、iPadは1000万台前後で、新規ユーザーも多く、iPhoneとともにアップルのエコシステムに入ってきたり、既存iPhoneユーザーのより深いロイヤルティを獲得する上で重要な戦略的製品となっています。
iPadはこれまでタブレット型デバイスのカテゴリでトップでしたが、タブレットというカテゴリ自体は世界的に見て縮小傾向が続いていました。そこでアップルは発表イベントで、年間4300万台以上を売り上げるiPadを「世界で最も販売台数の多いノートブック型コンピュータ」とカテゴリチェンジをした上で、最大勢力であることをアピールしました。
実際にiPad Proに触れてみると、このカテゴリチェンジの宣言の意味を、深く知ることができるようになります。