ケータイはファッションを主張できるか?
型番の命名ルールについてはシリーズ分けと連動しないなどの点で分かりにくさがあるものの、シリーズを細分化したり、メーカーのブランディングを認めるなど、ケータイ業界全体が動き始めようとしている。日本市場のケータイの飽和や、海外展開の遅れにどのように対処をするのか、これからさらに厳しい競争の時代が訪れることになる。
技術のアピールから、少し視点を変えて、ファッションやライフスタイルからの提案へと変化を見せ始めたドコモと端末メーカー。持っている端末そのものの主張や、強い個性をより打ち出すことで、4シリーズよりもさらに多彩な性格付けがなされていくのではないか。そしてそのケータイの分類が、テクノロジーと共に海外にも通用するようになることを願うのである。
筆者紹介──松村太郎
ジャーナル・コラムニスト、クリエイティブ・プランナー、DJ。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ライフスタイルとパーソナルメディア(ウェブ/モバイル)の関係性に付いて探求している。近著に「できるポケット+ iPhoto & iMovieで写真と動画を見る・遊ぶ・共有する本 iLife'08対応」(インプレスジャパン刊)。自身のブログはTAROSITE.NET。