人気端末が着実に進化を遂げた
auの冬スマホたち
auが発表した2012年冬スマホは計9機種(+タブレット1機種)。全機種下り最大75Mbpsの高速通信「4G LTE」に対応するほか、ワンセグ/おサイフケータイ/赤外線/防水/Wi-Fiテザリング/緊急速報メールもほぼ全機種に搭載される(GALAXY S III Progreのみ赤外線と防水は非搭載)。
ここでは気になる端末を中心に、写真とともに紹介していく。
auとHTCが共同開発したHTC Jが大きくなった!
HTC J butterfly
好評だった「HTC J」の後継端末。背面の質感はカラーバリエーションごとに異なる。「白」とプロモーションカラーの「赤」は光沢が美しく、「黒」はマットでザラッとした手触りが印象的だ。本体サイズは幅71mm、重量140gとやや大きいが、厚さ9.1mmと実はスリム。
持ったときのバランスもよく、スペックほどのズッシリ感はない。とくに「赤」は、HTC Jのレッドから青味を省き、パールの粒をより細かく塗装してあるため、さらに美しさを増している。なお、“butterfly”という名称は「ボディーが薄く、ディスプレーが綺麗」というところから命名したとのこと。
ディスプレーサイズは冬モデル最大となる5型。解像度はなんと、国内スマホ最大のフルHD(1080×1920ドット)と超高精細である。画像やウェブサイトはまるで紙に印刷されたかのように美しい。1インチあたりのピクセル数は440ppiで、iPhone 5のRetinaディスプレイ(640×1136ドット、326ppi)を大きく上回る。CPUは、HTCの国内向けスマホ初搭載となる1.5GHz動作のクアッドコア。3Dマップの閲覧やストリーミング動画視聴など、あらゆる操作がまったくストレスなく行なえた。防塵には非対応だが、防水に対応したのも日本でリリースされたHTCスマホでは初めだ。
冬モデルで唯一、OSにAndroid 4.1を搭載する。Wi-Fiテザリングのオンオフは、ホーム画面のウィジェットで切り替えられる。テザリングの同時接続台数は、冬モデルのほとんどが10台だが、butterflyは最大8台まで。
そして、背面カメラ、正面カメラがともに進化した。画角88度の広角レンズを搭載しているのだ。一般的な広角28mmレンズですら画角は75度なので、同じ距離から撮影するのであれば、butterflyのカメラの方がより広範囲を撮影できる。例えば、うしろに下がれない車内のような狭い空間でも4人並んで撮影できるだろう。さらに、F値2.0なので明るい画像も撮影できる。