カメラはハイスペック機との差はナシ
スマホ選びのコアというユーザーも多いであろうカメラ。ZenFone 2 Laserは高機能な純正カメラアプリを搭載して、妥協のなさを見せつけてくれる。まず、アウトカメラは1300万画素でF2.0と、これも最近の明るいレンズのトレンドに沿っている。
発色傾向は国産スマホのいずれとも異なり、ごくごくフラットな路線で、およそ見たままを重視しているため、iPhoneに近い路線だとも言えるが、暖色系照明下でもフラットに寄る傾向があるため、場所によってはホワイトバランスを変更したほうがいいかもしれないが、描写はとても良好なので気に入る人は多いだろう。
機能は豊富に揃っており、通常の撮影はもちろんとして、露出補正やISOの変更、HDR、美人エフェクト、超解像度(いわゆる超解像機能)、夜景などのモードも豊富だ。また後述しているが、インカメラはさらに多機能になっており、別途カメラアプリを用意する必要はほとんどない。
インカメラは500万画素で、「美人エフェクト」がデフォルトで設定されていた。0~10段階で、顔のラインを細くしたり、目を大きくしたりといったことが可能で、かつリアルタイムでそれがプレビューされる。メガネを装備した状態でもしっかりと顔のラインと目を取得していたため、メガネッ娘も安心だ。
効果の適用度を見ると、0~3が無難なラインで、5でギリギリそれ系の演出で許せる範囲、6以上は露骨すぎる印象だ。ナチュラルに攻めるのであれば、まず設定値2で様子を見てみるといいだろうか。
文句の付け所がないコスパ良しの良質端末
解像度やCPUの性能などは、ハイスペックモデルに及ばないものの、OS自体の挙動やカメラ性能については、まず文句のない仕上がりだ。ハイスペックモデルの多くは、10万円近い価格帯になっているが本製品は税抜2万円台で、契約するMVNOによっては実質0円になることもある。
そんなにスマホにコストをかけたくないが、できるだけ実用性の高い端末を希望するのであれば、「ZenFone 2 Laser」を選んで問題ないだろう。とくにカメラを重視するのであればオススメだ。