アスキースマホ総研・白書

スマホの“急速充電”の違いを徹底解説する (3/4)

文●島徹 編集●南田ゴウ

2016年11月23日 15時00分

 最後に、Quick Charge 3.0に対応した最新スマートフォンと、対応する充電器やモバイルバッテリー製品を紹介していこう。

 現在、Quick Charge 3.0を採用しているスマートフォンは秋冬モデルのハイエンド端末が中心だ。今後対応モデルが増えていくものと見られる。Quick Charge 3.0対応のモバイルバッテリーや充電器の種類はまだ少ないが、ネット販売中心のAnkerなどが対応モデルをいち早く投入している。

■新型センサーでカメラ画質を強化、Xperiaシリーズ最上位モデル
「Xperia XZ」

●ソニーモバイル ●取り扱い:ドコモ、au、ソフトバンク

「Xperia XZ」

 Xperiaシリーズ最上位モデル。ハイエンドらしく高速SoC「Snapdragon 820」搭載に加えてカメラ機能を強化。2300万画素カメラに、暗所でのオートフォーカス速度を高速化するレーザーAFセンサーと、正確なホワイトバランスを実現するRGBC-IRセンサーを搭載。より正確な色合いで写真撮影できる。

 バッテリー周りはQuick Charge 3.0の急速充電に加えて、バッテリー劣化を防止する「いたわり充電」機能を搭載。就寝中などの充電タイミングをコントロールすることで、バッテリー劣化の原因となる満充電になった後に充電器に接続し続ける時間を短縮してくれる。もちろん、指紋認証や防水・防塵性能のほかおサイフケータイやフルセグ視聴も利用できる。

2300万画素カメラの下に、レーザーAFセンサーとRGBC-IRセンサーを搭載。オートフォーカス速度とオートホワイトバランス性能が向上した

ハイレゾ音源の再生に対応。Xperiaやウォークマン用のコンパクトなハイレゾ対応ノイズキャンセリングイヤフォンも利用できる

■広角デュアルレンズと、曲を高音質で楽しむクアッドDAC搭載
isai Beat LGV34」

●LGエレクトロニクス ●取り扱い:au(11月中旬以降発売予定)

「isai Beat LGV34」

 デンマークの高級AV機器メーカー“Bang & Olufsen”のカジュアルブランド「B&O PLAY」とのコラボレーション端末。SoCには高性能な「Snapdrgaon 820」を搭載し、カメラは1600万画素カメラと広角800万画素カメラのデュアルレンズ構成で、高画質かつ迫力のある写真を撮影できる。

 オーディオ部分はBang & Olufsenの監修に加えて、ESS Technology製のクアッドDACを採用。ハイレゾなどのデジタル音源をローノイズのクリアな音源で再生できるのに加えて、内蔵の高出力アンプにより高インピーダンスのヘッドホンでも十分な音量で楽しめる。

カメラは明るいF値1.8レンズの1600万画素カメラと、広角800万画素カメラのデュアルレンズ構成。レーザーオートフォーカス機能を搭載する

高音質かつ高出力のクアッドDACを搭載。イヤホンに加えて多くのヘッドホンでも十分な音量でハイレゾ音源を楽しめる。左右のバランス調整にも対応

■光学手ぶれ補正にRAW撮影対応! こだわりカメラを搭載
HTC 10 HTV32」

●HTC ●取り扱い:au

「HTC 10 HTV32」

 2016年夏モデルで、いち早くQuick Charge 3.0に対応したSnapdragon 820搭載の高性能スマホ。1200万画素のメインカメラには明るいF値1.8のレンズと光学手ぶれ補正機能、レーザーAFを搭載。暗い場所でも手ぶれの少ない写真を撮影できる。

 ミュージック機能としては、内蔵スピーカーにツイーターとウーファーをそれぞれ搭載。スマホのスピーカーが苦手とする広い音域をカバーする。また、付属品として、Quick Charge 3.0対応の充電器とハイレゾイヤフォンも付属。買ってすぐに急速充電や高音質な楽曲再生を楽しめる。

マニュアル撮影やRAW撮影にも対応。デジカメ並みの細かい設定が可能だ

自分撮り用の500万画素カメラにも光学手ぶれ補正機能を搭載している

■最新SoC「Snapdragon 821」搭載のZenFone最上位モデル
ZenFone 3 Deluxe(ZS550KL/ZS570KL)

●ASUS ●SIMフリー端末

「ZenFone 3 Deluxe(ZS570KL)

 「ZenFone 3」シリーズの上位モデル。5.7型モデル(ZS570KL)は国内で唯一クアルコム製の最上位SoC「Snapdragon 821」と6GBもの大容量メモリーを搭載した高性能モデルで、人気が集中したため残念ながら受注停止中。5.7型モデルのみ、急速充電器やハイレゾ対応イヤフォンも付属する。5.5型モデルは「Snapdragon 625」を採用したミドルクラスの端末だ。

 両端末ともフルメタルボディーで、指紋認証センサーも搭載。「デュアルSIM・デュアルスタンバイ」(DSDS)にも対応し、2枚のSIMを入れると両方の電話番号で待ち受けできる。

最新SoC「Snapdragon 821」を搭載。Antutuのベンチマークスコアは、最新ハイエンドスマホに多く搭載されているSnapdragon 820よりも上だ

5.7型モデル(ZS570KL)は急速充電器とハイレゾ対応イヤフォンが付属。買ってすぐに楽しめる

■超広角のデュアルレンズカメラ搭載
V20 PRO L-01J

●LGエレクトロニクス ●取り扱い:ドコモ(2017年2発発売予定)

「V20 PRO L-01J」

 2017年2月発売予定のハイエンドスマホ。仕様はauの「isai Beat」とほぼ同じだ。背面にはダブルレンズカメラを搭載。1620万画素標準カメラと、820万画素の広角カメラを切り替えて撮影できる。ハイレゾ再生向けにクアッドDACを内蔵。ノイズが少なく高品質なオーディオを楽しめる。

■高性能&高音質にこだわったSIMフリー端末
AXON 7

●ZTE ●実売価格:5万9800円前後

「AXON 7」

 ハイエンド端末向けの高性能SoC「Snapdragon 820」に、5.5型有機EL(1440×2560ピクセル)ディスプレーを搭載した高性能モデル。薄さ7.9mmのフルメタルボディーに、高品質なステレオスピーカーを搭載。“DOLBY ATMOS”のサラウンドも楽しめる。さらに、高級オーディオ機器やDAPに採用されている旭化成エレクトロニクスのDAC「AK4490」を搭載。ハイレゾ楽曲をクリアーな音で楽しめる。

■セキュリティーに優れたハイエンドWindow 10 Mobile端末
HP Elite x3

●HP ●実売価格:7万3600円前後

「HP Elite x3」

 Windows 10 Mobileを搭載した、大画面5.9型(1440×2560ピクセル)ディスプレー端末。高性能なクアルコム製「Snapdargon 820」を搭載し“Continuum”での2画面操作は無線と優先接続の両方に対応。セキュリティー機能は光彩認証と指紋認証の両方に対応する。

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