今回レビューするスマホは、トーンモバイル の「TONE e19」だ。トーンモバイルは、TSUTAYAなどを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の傘下にあるMVNO(仮想移動体通信事業者)だ。通信サービスから端末開発までを垂直統合で手掛けており、子どもが安全に使えるサービスに注力していることでも知られる。
3月1日に発売された「TONE e19」は、画面にはノッチ(切り欠き)があり、背面にはデュアルカメラを搭載する、ぱっと見は“流行りのデザイン”だ。価格は1万9800円(税別)と安く、発表会では「家族5人分を買ってもiPhone XSよりも安い」とアピールしていた。実際に子どもだけでなく、大人も満足できる端末なのか? 1週間ほど使ってみた率直な感想を述べさせていただこう。
低価格モデルながら質感は上々で
持ちやすいサイズ感
TONE e19は5.93型の液晶ディスプレーを搭載。解像度はHD+(1512×720ドット)で、縦長の画面の上部にノッチ(切り欠き)を設けた、昨今のトレンドを踏まえたデザインを採用している。ただし、ベゼルはやや太め。ディスプレーの下には、センサーなどを搭載しない黒い部分もあり、画面占有率はそんなに高いわけではない。
本体の横幅は73.2mm。ほどよい厚み(8.6mm)があり、しっかりホールドできる印象だ。ボタン配置は標準的。USBポートはType-Cではなく旧来のmicroUSBだが、この価格帯なら致し方ないだろう。
背面パネルは樹脂素材だが、マットな質感で指紋は付きにくそうだ。さらりとした手触りで、ケースを付けずに裸のままでも心地よく使えそうだ。背面にはデュアルカメラと指紋センサーを搭載。指紋センサーは本体を持った時に、人差し指を当てやすい位置にある。ロック解除もスピーディーだった。