デュアルカメラの画質はそこそこ
背面には1200万画素+500万画素のデュアルカメラを搭載している。1200万画素カメラをメインに使って、500万画素カメラは深度を計測するために用いられる。「ポートレート」モードで人物を撮影する際や「ぼかし」モードで撮影する際に、背景や前景を自然にぼかすことができる。
インカメラは800万画素で、肌がきれいに写るように補正する「フェイスビューティー」と、背景をぼかせる「ポートレート」という機能を備えている。
アウトカメラ、インカメラともに画質は可もなく不可もなくというのが率直な印象。しかし、筆者が普段、HUAWEI P20 ProやGoogle Pixel 3など、カメラをセールスポイントとするハイエンドモデルを使っているからそう感じるのであって、ミッドレンジ以下のスマホを使っている人であれば、“これで十分” と思えるのかもしれない。
【まとめ】子ども向け機能は充実
子どもに安全にスマホを使わせるための「TONEファミリー」という機能もいくつか試してみた。子どもの居場所を確認して、IP電話をかけたり、メッセージを送れる機能は、インターフェイスがわかりやすく、親も子も使いやすそうだ。子どもの歩きスマホを察知すると通知してくれる機能も魅力的。子どものスマホ画面に注意が表示され、子どもが頻繁に歩きスマホをする場合は、その場所でスマホを使えないように登録することもできる。
「TONEファミリー」は、子どもの学齢や使い方に合わせて非常に細かい設定ができるのだが、これを使いこなすには、親が頑張る必要がありそうだ。まず、親が「TONEファミリー」の機能を熟知して、親子で使い方を相談して、子どもも納得いく設定を親がする必要がある。一度設定したら終わりというわけではなく、子どもの使い方をチェックして、必要に応じて設定を変えていく必要もあるだろう。
今回は試していないが、トーンモバイルは「親子スマホの約束」という機能を提供している。専用の用紙に親子で決めた約束事を記入し、その紙を撮影するだけで「TONEファミリー」に設定できるという機能だ。TONE e19を子どもに使わせる場合に活用するといいだろう。
機能面でも価格としても、子ども向けには最適と思えるTONE e19。大人がメインで使うには物足りなく感じる人もいるだろうが、利用料が安いので子どもとの連絡用に2台目として購入する価値はありそうだ。