格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す!

消費増税がされた今、あらためて格安SIMの10の基本的疑問に答える (3/3)

文●正田拓也 編集● ASCII

2019年11月03日 12時00分

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【格安SIMへの基本的な疑問 その7】
必ずSIMロック解除はしなければ格安SIMは使えないの?

→ドコモのスマホなら、ドコモのネットワークを用いる格安SIMでそのまま使える。auやソフトバンクは比較的新しい端末なら可能。

 ドコモが販売しているスマホは、ドコモネットワークを使う格安SIMならほとんどの場合でSIMロック解除なしで使える。au/ソフトバンクは、使える場合と使えない場合があるが、最近の製品であれば、SIMロック解除なしに使えるケースが多い。iPhoneであれば、iPhone 8/X以降で該当する。

 ただし、使える、使えないの組み合わせは複雑なので、各サービスのサイト上で動作確認端末のリストを公開しているところが多いのでチェックするといいだろう。

 もっとも、SIMロック解除できるなら解除してしまったほうが活用の幅が広がるので、SIMロック解除に対応したスマートフォンを持っているなら(iPhoneならiPhone 6s以降)、早めに解除しておこう。解約前ならウェブ上で無料で手続きが可能だ。

解約前であれば、SIMロックの解除はキャリアのウェブサイト上からタダでできる。格安SIMに乗り替える前に手続きしておこう

【格安SIMへの基本的な疑問 その8】
格安SIMって、安いスマホしか使えないの?

→さまざまな価格帯のSIMフリースマホが存在する。SIMフリー版iPhoneを購入して、格安SIMと組み合わせることも可能。

 通信規格やSIMサイズなどが合致すれば、好きな端末が使え、SIMの抜き差しも一部を除いて自由。また、格安SIM事業者が販売しているラインナップしか使えないわけではない。最新iPhoneが使いたいなら、アップルからSIMフリー版のiPhoneを購入して、格安SIMと組み合わせてもいいし、SIMフリーのAndroidスマホでもグーグルのPixel 4などハイスペックなモデルも存在する。

Apple Storeで購入できるSIMフリー版iPhoneは、実はキャリアで購入するより安価。それまで使っていたiPhoneの下取りも可能だ

 今秋からは、法改正によって、ドコモ/au/ソフトバンクからスマホを購入しても値引きはほとんど期待できないルールとなった。自分でApple Storeで購入しても価格差はほとんどない。

格安SIMの安価な料金を活かすなら、コスパに優れたミドルクラスのスマホがやはり相性がいい。写真は「安かろう良かろう」のスマートフォンの代表格「HUAWEI P30 lite」

【格安SIMへの基本的な疑問 その9】
海外で使いたいときはどうする?

→通話のみ可能なものが大半。データ通信も使うなら主要キャリアが有利。

 主要キャリアは、ドコモ「パケットパック海外オプション」やau「世界データ定額」、ソフトバンクの「アメリカ放題」のように、1日1000円程度追加するだけで、海外でもデータ通信が利用できるサービスが存在するが、MVNOの格安SIMは、国際ローミングでは通話とSMSのみ対応しているものが大半で、オトクにデータ通信が使えるサービスはほとんどない。

 海外では格安SIMを使わないか、レンタルのモバイルルーターや現地のSIMを併用するなど工夫が必要となるので、頻繁に海外に渡航する人は、格安SIMよりも主要キャリアの方がいいかもしれない。

【格安SIMへの基本的な疑問 その10】
SMS(ショートメール)は使えるの? キャリアメールは?

→SMSは使える。キャリアメールは当然使えない。

 データ通信専用の格安SIMではSMSを利用するにはオプション追加が必要なケースがあるが、音声通話対応のプランならSMSは問題なく使える。LINEのようにSMSでコードが送られてきて認証されるサービスを使いたいなら、SMS付きのデータプランか音声通話対応のプランを選ぶ必要がある。

 ドコモ/au/ソフトバンクのいわゆるキャリアメールについては、これらのキャリアへの契約が前提のサービスなので、格安SIMに乗り替える際に解約してしまうと、当然使えなくなってしまう。

格安SIMが気になるなら、まずは飛び込んでみては?

 格安SIMに対する不安はなかなか払拭できないとは思うが、すでに問題なく、便利に活用している人が多くいる。今秋以降は長期契約の縛りはないか、もしくは違約金が1000円となったので、様子を見る感じで格安SIMに乗り換えてみるのも悪くない。不満を感じたらまたすぐに乗り換えてしまえばいいので、ぜひ気軽に試してみてほしい。

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