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お手頃Xperiaの「Xperia 5」はコンパクトで片手操作を快適にする機能が充実! (2/2)

文●佐野正弘 編集●ASCII

2020年03月15日 12時00分

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片手撮影に便利な3つのポイント

 続いて、利用頻度が高いであろうカメラに関してだが、Xperia 5のカメラは約1220万画素の標準・望遠・超広角のトリプルカメラ構造を搭載。そのうち標準・望遠カメラは光学式と電子式のハイブリッド手ブレ補正が搭載されていることから、片手での撮影時も比較的安心して撮影が可能だろう。

 また、片手で撮影する上で役立つと感じた機能もいくつかある。その1つはシャッターボタンが搭載されていることで、ディスプレー上のシャッターボタンに触れる必要がないぶん、手ブレを抑えやすくなる。

 特に片手で縦持ちして撮影する場合、右手で持つのは活用が難しいものの、左手で持った場合は小指や中指でシャッターボタンを押すことができるので、セルフィーを撮影する時などはかなり便利に感じた。サイドセンスを使い、側面をダブルタップして撮影することも可能ではあるのだが、やはり慣れが必要なだけに使い勝手の面ではシャッターボタンに譲る印象だ。

縦にした状態では本体右下にシャッターボタンがくる形となるので、左手に持てば小指や薬指などでセルフィーが撮影しやすくなる

 そしてもう1つは「撮影アドバイス機能」だ。これは被写体のブレや目つむり、ピンボケなどを指摘してくれる機能なのだが、片手操作で特に役立つのが指の映り込みを指摘してくれること。スマートフォンで片手で撮影する時は、本体を安定させるためどうしてもカメラ部分に指を持ってきてしまいがちなだけに、それを自動で指摘してくれるというのは非常に有難いと感じた。

片手での撮影時に多い、レンズに指がかかってしまうという問題も「撮影アドバイス機能」が指摘してくれるので安心だ

 また、スリープ状態から横に構えるとカメラが起動する「スマートカメラ機能」も、片手操作時には比較的便利な機能といえる。シャッターボタンが上に来る、右手で持ち上げた時だけでなく、シャッターボタンが下に来てしまう左手で持ち上げた時にも反応してくれるので、上手く活用すればスキを見逃さない撮影が可能になるだろう。

本体を横にして持ち上げることで、スリープ状態からもすぐカメラが呼び出せる「スマートカメラ機能」。右手だけでなく、左手で持ち上げた時も、表示は逆さになるもののしっかり起動してくれる

【まとめ】“こだわり”以外の日常使いにも便利

 21:9比率のディスプレーで映画やゲームが楽しみやすく、「CinemaPro」でこだわりの4K動画を撮影できるなど、コンテンツの利用や作成にこだわった使い方ができることがXperia 5の大きな特徴であることは間違いない。だがスマートフォンを日常的に利用する上では、やはり縦にして片手操作するシーンが多いのも確かだ。

 ここまで触れてきた一連の機能を見ると、Xperia 5はそうした日常での片手利用にかなりの配慮がなされていることが分かる。最近のXperiaシリーズの特徴でもあるサイドセンスは、若干操作に慣れが必要だというのが惜しいところではあるものの、トータルで見れば片手でも十分快適な操作ができるハイエンド・コンパクトモデルに仕上がっているといえるのではないだろうか。

「Xperia 5」の主なスペック
メーカー ソニーモバイル
ディスプレー 6.1型有機EL(21:9)
画面解像度 1080×2520ドット
サイズ 約68×158×8.2mm
重量 約164g
CPU Snapdragon 855
2.8GHz+2.4GHz
+1.7GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 6GB
内蔵ストレージ 64GB
外部ストレージ microSDXC(最大512GB)
OS Android 9
VoLTE ○(HD+)
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
カメラ アウト:約1220万画素(F値1.6)
+約1220万画素(超広角、F値2.4)
+約1220万画素(望遠、F値2.4)
/イン:約800万画素(F値2.0)
バッテリー容量 3000mAh
FeliCa/NFC ○/○
ワンセグ/フルセグ ○/○
防水/防塵 ○/○
生体認証 ○(指紋)
USB端子 Type-C
Qi ×
カラバリ ブラック、グレー、ブルー、レッド

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