MacのCPU変更がついに発表! 「WWDC 2020」特集

iPad Proが俄然メインマシンになるiPadOS 14 #WWDC20 (4/4)

文●松村太郎 編集● ASCII

2020年06月26日 09時00分

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●iPadからiPhoneへ採用された機能も

 今回、iPadOS 14がmacOS 14と体験面での接近を見た一方で、iPadで良かった機能がiOS 14に展開される例も見ることができました。それは、映像のピクチャー・イン・ピクチャーです。

 iPadではこれまでも、ビデオ再生を小画面で維持して他のアプリを操作することができました。原稿を書きながらニュースを見たり、YouTubeの解説ビデオを見ながらメモを作成する時にもとても便利で、今回のWWDCのビデオも小画面で再生しながら原稿を書いたりしています。

 そのため、実はiPadでは、ビデオを含め、一度に4つのアプリを同時に利用できることになります。メモとエディタアプリで画面を2分割し、かつスライドオーバーでSafariやSlackを必要なときに使い、さらに小画面でビデオを見る。もちろん人間の方が対応しきれなくなるわけですが。

 一方iPhoneでは、1画面1アプリの原則が強く、ビデオ再生中にSafariで検索したい場合、アプリを切り替えて検索を済ませ、またビデオ再生に戻る、という行ったり来たりをしなければなりませんでした。

 しかし今回、iOS 14でビデオの子画面表示をサポートしたことで、iPhoneでもビデオ再生を継続しながら他のアプリを操作することができるようになりました。

 子画面はサイズを変えたり、位置を動かしたり、一度画面の外にしまったりすることができ、再生を止めずに他のアプリを操作し、再びビデオに戻るといった体験が可能になりました。個人的にはあまりマルチタスクを推奨したい立場ではありませんが、体験を継続させる意味で良いアップデートと言えるのではないでしょうか。

 

筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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